ザ・メンタリスト シーズン7 第10話より:

it doesn’t seem right
何かが違う気がする、正しくないように思う、違和感を覚える


今回の捜査で殉職したヴェガ捜査官の葬儀のため
彼女と家族とFBI職員が墓地に集まった。

ジェーンにとって墓地は辛い思い出がよみがえる場所であり
いつになく沈んだ表情をしている。

そんな彼を心配してリズボンが声をかけると
ジェーンは大事な人をまた失うかもしれないという恐怖に
もう耐えられないと彼女に告げる。

Places like this must be hard for you.
こんな場所はあなたには辛いでしょうね。(リズボン)

Anyway, I don’t feel like going this weekend.
週末の旅行は中止にしましょうよ。(リズボン)

It just doesn’t seem right. Is that okay?
そんな気分じゃなくて。 構わないかしら?(リズボン)

Yeah.
ああ。(ジェーン)

(中略)

I can’t watch you do this work.
君がこの仕事をしてるのを見てられない。(ジェーン)

I mean, it could have been you in that coffin.
あの棺に入るのは君だったかもと思うと。(ジェーン)

And I’ll, I can’t go through that again.
大事な人をまた失うのは耐えられない。(ジェーン)

(中略)

You can’t keep pulling me from the path of oncoming trains.
私を危険から遠ざけるのは無理よ。(リズボン)

Yeah? Why not?
そうかい?なぜ?(ジェーン)

Because there’s always new trains coming every day.
新たな危険は毎日やってくるから。(リズボン)


I don’t feel like going this weekend
(今週末は出かける気になれない)。

実はリズボンとジェーンは、二人きりのロマンティックな週末旅行を計画していました。

そして it doesn’t seem right は直訳すると「それは正しいようには見えない」
そこから「何かが違う気がする、正しくないように思う、違和感を覚える」。

not right(正しくない)、言い換えれば「間違っている」という事ですが
日本語だと「それ間違ってるよ」じゃなくて
「ちょっと違う気がするな」くらいのソフトな感じで、
指摘しても角が立ちづらい、便利な表現だと思います。

今回の旅行はジェーンが彼女のために一生懸命調べて計画したものだったので
それを断るのはちょっと申し訳ない、でも・・・ということで
it just doesn’t seem right「どうもそんな気になれなくて」と
柔らかく伝えようとしているんだな、というのが分かりますね。

go through「(困難・苦労・試練などを)くぐり抜ける、経験する」

I can’t go through that again(再びあの試練をくぐり抜けるのは無理だ)
=「大事な人をまた失うのは耐えられない」。

oncoming「近づいている、接近する、来るべき」。

You can’t keep pulling me from the path of oncoming trains
(私をやって来る列車から遠ざけ続けることは出来ない)
=「私を危険から遠ざけるのは無理」。

Because there’s always new trains coming every day
(だって毎日新しい列車がやって来るから)
=「新たな危険は毎日やってくるから」。

向かってくる列車を危険に例えたやり取りで
この仕事をする限りは、危険は避けられない、
むしろ立ち向かっていかねばならない、という感じでしょうか。

二人がこの点をどう決着するかが、この最終シーズンの見どころかもしれませんね。

出来れば一緒に幸せに生きていって欲しい・・・。


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