2020年から小学校で英語が正式教科となることに向けて、現在教職課程にいる学生の英語力の目標として、卒業時までに英検準一級の取得率50%を目指すという記事を読みました。

ところが現場では、そんなのは到底無理(生徒たちの英語力を今からそんなに伸ばすことは出来ない)という声が上がっているそうです。

更にいま有名英語スクールでは、現役の小学校の先生向けの英語研修も行われているとのこと。

昨今は英語圏のハーフの子もたくさんいますし、幼児から英語レッスンを受ける子もいるでしょうから、子供たちの後追いになってしまう先生も大変ですよね。

自分が学生だった頃を振り返ってみると、中学・高校の英語の先生は、はっきりいってベッタベタのカタカナ英語だったので、発音とリスニングの面ではどうかな?って感じでした。

ただ当時はそれが普通でもあり、私はどちらの先生も好きでした。

中学・高校は先生の専門が決まっていますよね。

つまり英語の先生は、英語が得意だったか好きだったか、何かしら英語に思い入れがあったのではないかと思います。

なので色々な話をしてくれましたし、授業が楽しかったです。

しかし小学校の先生って、全教科を担任の先生が教えてくれますよね。

そうなると全教科が好き、得意、という先生は多くないでしょう。

もし英語があまり好きでなかったら、教える立場としてもどうでしょうか。

それでも先生たちはやらないといけませんから、そのために必死に努力なさっていると思います。

生徒にとって、各教科を最初に習う時の印象って、すごく大事だと思うんです。

その時、面白いと思ってもらえれば、その後もその教科を好きになって勉強する確率が上がる。

その意味で英語については私の場合、先生に恵まれていたと思います。

しかし数学は、当時の先生には申し訳ないですが、学生時代には面白さが分からなかったというか、面倒だなと思ってやる気が出ませんでした。

きっかけは、答えは合っていたのに、解く過程が違っていたのでバツをもらったことでした。

本当にささいな事なんですが、その答えに至る過程まで先生と同じ考えでないとマルをもらえないの、何で??と混乱しました。

そこで気持ちを立て直してしっかりやれれば良かったんですが、先生は合ってるけど合ってないと言う、どうしたらいいんだ??という混乱から自信を無くしたんだと思います。

今振り返ると、その時の答えが合っていたかどうかより、そこで数学に対する自信を無くしたことが、本当に良くなかったと悔やまれます。

なので私が小学校の先生に思うのは、今から付け焼刃(すみません)の研修では、ヘタしたら自分より英語が出来る子供たちを相手にするのは、彼らに英語力ですごい!と感じてもらうのは、はっきり言って厳しいのではないかと。

それよりも、初めて英語に触れた子に自信を持たせること、英語を嫌い、苦手と感じさせないことが大事だと思います。

英語に限らず楽しかった、嬉しかった、やる気になった、学校の授業で生徒をそういう気持ちにさせられれば、その先生は凄いです。

英語を好きになれれば、自分は出来るんだと感じられれば、あとは自分で工夫をして学んでいきます。

なので今、先生の卵たちが政府から英検準一級を取れと言われて、それをプレッシャーに感じていること自体、英語へのネガティブイメージが植えつけられそうで、あんまり良くないですよね。

検定試験も意味ある事とは思いますが、伸びしろがたくさんある子供を教えるとなれば、それでは測れない部分も案外大事なんじゃないかと思います。

おっと、今日は大晦日ですね!
今年も一年、当サイトをご訪問下さりありがとうございました。
来年も頑張っていきますので、引き続きよろしくお願いいたします。
ノア


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