先日から「Why your balsamic vinegar is likely fake -「そのバルサミコ酢、本物ですか?」を読んでいます。
・「そのバルサミコ酢、本物ですか?」(1)
・「そのバルサミコ酢、本物ですか?」(2)
・「そのバルサミコ酢、本物ですか?」(3)
・「そのバルサミコ酢、本物ですか?」(4)
Evaporation catalyses a sublime metamorphosis, as the balsamic slowly turns thick with sugars.
蒸発によってバルサミコが、ゆっくりと糖分で濃厚になり崇高な変容を遂げる。
catalyse「触媒する」。
This process is repeated every spring for at least 12 years before the aged liquid from the smallest barrel is tested and tasted by an expert panel.
この工程は毎年春に繰り返され、最低でも12年間は熟成された後、最も小さい樽の熟成液が専門家らによってテストされ、テイスティングされる。
Traditional balsamic vinegar can be bottled only from the smallest barrels.
伝統的なバルサミコ酢は、最も小さな樽からしか瓶詰めできない。
“There can be five to nine barrels in a batteria,”
「醸造所には5~9個の樽があります」
explained Francesco Renzi, whose family has run their namesake cooperage, Francesco Renzi, for over 500 years.
と語るのは、一族で500年以上に渡ってその名を冠した樽工場を経営してきたフランチェスコ・レンツィ氏。
cooperage「桶屋(の仕事)、桶職」。
“Different aromatic hardwoods like oak, chestnut, ash, juniper and cherry, and fruitwoods like mulberry, apple, acacia and pear are used in the construction of the barrels, making a significant contribution to balsamic’s bouquet of aromas.”
「樽の製造には、オーク、栗、トネリコ、ジュニパー、チェリーなどのさまざまな香りの広葉樹や、桑の実、リンゴ、アカシア、洋ナシなどの果樹が使われ、バルサミコの香りづけに大きく貢献しています。」
The shape and size of the barrels maximises the surface area of wood in contact with the vinegar, allowing for the exchange of flavours and aromas between the wood and the vinegar.
樽の形と大きさは、酢と接触する木の表面積を最大にし、木と酢の間で風味と香りの交換を可能にする。
樽木の材質によって、バルサミコの香りも変わり、仕上がりも変わってくるのですね。
「本物のバルサミコ酢」を作るにあたっては、醸造家はもちろんのこと、この専用樽を作る職人さんも大変重要な存在だと思います。
彼らの働きと技に対して正当な対価を支払うためには、一瓶の価格が高くなるのも当然なのだと改めて理解しました。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
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