このところニュースでも感染拡大が報じられ、
全世界レベルで日に日に深刻さを増しているように感じます。
その割りに日本での関連報道は、かなり少ないように感じたので
今回は、NYタイムスの記事の中から
エボラ出血熱の感染力についての内容に絞って見ていきたいと思います。
元記事は NY Times の Ebola Facts です。
How contagious is the virus? – ウィルスの感染力はどのくらい?
contagious 「うつりやすい、接触伝染性の」。Officials have emphasized that there is no risk of transmission from people who have been exposed to the virus but are not yet showing symptoms.
当局(CDC)は、症状を発症していないウィルス保菌者と接触をしても、感染はしないと強調している。
emphasize 「強調する、力説する」、symptom「症状、兆候、きざし」。
Ebola spreads through direct contact with body fluids.
エボラは、直接的な患者の体液との接触により広がる。
If an infected person’s blood or vomit gets in another person’s eyes, nose or mouth, the virus may be transmitted.
もし患者の血液や吐しゃ物が目や口や鼻に入った場合、ウィルスに感染するかもしれない。
transmit 「伝染させる」。
このあと記事では、他にもエボラ患者の咳により、唾液が飛散するなどした場合も
感染のリスクがあるとしています。
Because of that, being within three feet of a patient for a prolonged time without protective clothing is considered to be direct contact.
そのため、患者の3フィート(約1メートル程度)以内に長時間、防護服なしで留まることも、直接的な患者との接触と考えられる。
そして記事にはさらに
the virus is present on a patient’s skin after symptoms develop
症状の進んだ患者の場合、ウィルスは彼らの肌にも存在するようになる
とあり、一旦発症した場合、体液はもとより肌に触れることも危険となるほどの
感染力の強さがあるようです。
The virus can survive for several hours on surfaces,
ウィルスは表層でも数時間生き続ける、
so any object contaminated with bodily fluids may spread the disease.
そのため患者の体液で汚染された物質ならば、どんな物でも感染源となりうる。
According to the C.D.C., the virus can survive for a few hours on dry surfaces like doorknobs and countertops
CDCによると、ウィルスはドアノブやカウンターのような乾燥した表層であっても、数時間は生き続け
and can survive for several days in puddles or other collections of body fluid.
水たまりやその他の体液の中では数日間行き続ける。
Bleach solutions can kill it.
漂白剤で殺すことが可能である。
ということで、ここで言っている漂白剤(医療清掃用?)がどんなものかは分かりませんが
(家庭用漂白剤でも有効という説もあります)
現時点でウィルスの消毒には漂白剤が有効だと載っていました。
ウィルスの消毒には漂白剤が有効、というこんな情報さえ、
いまの日本ではあまり報道されていないような・・・。
今はとにかく一刻も早い収束を願うばかりですが、
日本でも出来る限り、ウィルスの情報を知っておくのは大事かなと思っています。