ブレイキング・バッド シーズン3 第5話より:

dead in the water
暗礁に乗り上げている、身動きがとれずにいる、死んだも同然


ハンクはハイゼンベルグ逮捕に執念を燃やしすぎて
ついにはエル・パソ行きが取り消しとなる。

上司に直談判で、ハイゼンベルグ逮捕を最優先したいと主張したハンクは
背水の陣で捜査に邁進しており、何としても成果を出す必要があるのだった。

そんなハンクの地道な捜査が身を結び、
ついにハイゼンベルグに繋がる可能性のある中古車を突き止める。

とある店の防犯カメラに写ったその中古車は
まさしくジェシーのキャンピングカーであり
ハンクはその車種から持ち主を特定すべく、
助手のジャニスの手を借りて、陸運局のデータを調べ始める。

Sorry, Hank. That’s all DMV had.
残念だけどハンク。陸運局のデータはそれで全部よ。(ジャニス)

Twenty nine early ’80s Bounders registered in New Mexico.
ニューメキシコで登録されている80年代初期のキャンピングカー29台分。(ジャニス)

Could you check again?
もう一度チェックしてくれないか?(ハンク)

Now? Can I do it after the party?
今? パーティの後でもいい?(ジャニス)

Janice, I’m… I’m dead in the water here.
ジャニス、俺はさ、俺は死に体なんだよ。(ハンク)

… Okay, I’ll check.
・・・いいわ。調べてあげる。(ジャニス)


bounder「不作法者、がさつ者」、
それにキャンピングカーの車種で Fleetwood Bounder というのがあり、
この車はウォルターたちがメス製造工場として使っていたものです。

そして dead in the water は
「暗礁に乗り上げている、身動きがとれずにいる、死んだも同然」という意味で
ここでは「死に体」と解釈しています。

とにかく自分は崖っぷちだから協力してくれ、ということですね。

そして助手のジャニスが、パーティの後でもいいかとハンクに訊ねていますが
これはハンクの代わりにエル・パソに行くことになった
彼の相棒・ゴメスの壮行会を指しています。

ハンクとゴメスはかなり仲が良い(まして自分の身代わりで異動する)ので、
本来ならハンクは真っ先に駆けつけるべき存在のはずですが
それよりもまず捜査、というところに彼の焦りが見えるように思います。

それと単純にゴメスに申し訳ない、
顔を合わせるのが気まずいというのもあるでしょうが・・・。



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