ザ・メンタリスト シーズン1 第2話より:
on the loose
(犯人、動物等が)逃亡中で、浮かれ騒いで、羽目を外して
リズボンとジェーンはレストラン内に居ると見られる殺人犯をおびき出すため
女性捜査官のヴァンペルトをおとりにし、遠隔カメラで様子を見ている。
いかにも犯人が狙いそうな隙を見せるため
フラフラと一人で、レストラン近くの人気のない道を歩くヴァンペルト。
すると突然、付近をパトロール中の保安官が現れ
ヴァンペルトを保護しようとする。
思わぬ邪魔が入り、ジェーンのおびき出し計画は失敗の様相を見せるのだった。
Going for a stroll?
散歩かね?(保安官)
Fresh air.
気分転換よ。(ヴァンペルト)
Only you need to be careful.
気をつけなきゃいけないよ。(保安官)
We’ve been looking for a murderer on the loose around here.
ここらに未だ逃亡中の殺人犯がいるからね。(保安官)
Yeah, went after a girl just like you. Red hair and all.
そう、君のような若い女性を狙うのさ。赤毛の女性ををね。(保安官)
stroll 「散歩する、そぞろ歩く、放浪する、巡業する」。
fresh air「新鮮な空気」を吸う、外気にあたる=「気分転換」という解釈になります。
そして on the loose は「(犯人、動物等が)逃亡中で、浮かれ騒いで、羽目を外して」ということで
loose を用いる表現としては以前にも loose cannon 「何をするか分からない、信用できない」、
tie up loose ends 「(やりかけの仕事を)やり遂げる、片付ける 」というのがありました。
それらを見ると loose には「抑えられない、片がついていない、暴走気味」といった意味があり
今回の場合も on「~の最中で、~の途中で」the loose「片がついていない、暴走気味」=逃亡中、
という意味がしっくり来ると思います。
もう一方の「浮かれ騒ぐ、羽目を外す」にしても
酔っ払って暴走気味、自制がきかない、という事で納得です。
そういえばロンドンでは、サッカーの試合の前後にパブのそばを通りかかると
結構な確率で、酔っ払って道に寝そべっている若者(女の子も)を見かけました。
あれこそ正に on the loose ではないかと、ふと今思い出しました。