ザ・メンタリスト シーズン3 第9話より:
I’ve been there
私も同じ経験がある、同じ思いをした事がある
被害女性・キーリーにしつこく言い寄っていた男を事情聴取するため
チョウとリグズビーがCBI本部に連行してくると
物陰に隠れていたキーリーの婚約者で保安官のトッドが彼に殴りかかってくる。
トッドはすぐに取り押さえられ、そのまま逮捕となるのが通常だが
ジェーンは婚約者を失くした悲しみから衝動的にやった事だとして
ハイタワーとリズボンにトッドを見逃してほしいと訴える。
Are we gonna ruin his life with a criminal record?
犯罪歴を加えて彼の人生を台無しにする気か?(ジェーン)
I mean, hasn’t he suffered enough already?
もう彼は十分苦しんでるじゃないか。(ジェーン)
Vengeance is not legal.
復讐は違法だわ。(リズボン)
(中略)
I will persuade him to drop the notion of revenge.
彼に復讐を止めるよう、僕が説得する。(ジェーン)
I’ll put him back on the right path.
正しい道へ彼を引き戻す。(ジェーン)
You think you can do that?
あなたに出来るの?(ハイタワー)
I know I can. I’ve been there.
出来るとも。僕も経験者だ。(ジェーン)
Okay, go do that.
分かった。説得してちょうだい。(ハイタワー)
vengeance 「復讐、仇討ち」。
「復讐」と言えばまず浮かぶのは revenge ですが、vengeance はよりフォーマルというか
正式な書類等で使われる表現になります。
persuade~ 「~を説得する」。
notion 「考え、観念、意見」。
drop the notion(idea) of~「~の考えを捨てる」。
そして I’ve been there は直訳すると「私もかつてそこに居た」、
それが転じて「私も同じ経験がある、同じ思いをした事がある」という意味になります。
これとよくセットで使われるのが trust me「信じて」という言葉で
Trust me, I’ve been there.
(私の言う事を)信じて、私も同じ経験をしたから。
という感じで、自分と同じ過ちを冒そうとしている人を思いとどまらせる、説得する場面で
本当によく出てきます。
これを言われると、その経験が無い人はもはや黙るしかないような、非常に説得力を持つ言葉で
話を聞いてもらいたい時には、大変効果的な一言だと思います。
実際このシーンでも、大事な人を失い復讐を誓った経験を持つジェーンの一言に
その経験を持たないリズボンとハイタワーは一歩引き下がる事になります。