ゴシップガール シーズン2 第10話より:
show someone the ropes
(人に)手ほどきをする、やり方を教える・説明する
ブレアと同じくイェール進学を目指しており、作家志望でもあるダンは
ニューヨークマガジンで仕事をするチャンスを得る。
もしそれが実現すれば、イェール進学にも有利な経歴となるため
ぜひともオファーを受けたいダンだったが、その仕事内容が彼を悩ませる。
ニューヨークマガジンがダンに求めた役割は、チャックとセリーナの父が経営する
バス産業のスキャンダルを探しだし、記事にすることであった。
良心が咎めつつも、この千載一遇のチャンスを逃したくないと
潜入捜査を試みるダンだったが、チャックに不審がられてしまう。
What are you doing here?
ここで何してる?(チャック)
I’m newly interested in the construction business.
近ごろ建設業に興味が湧いてきたんだ。(ダン)
I thought your dad could show me the ropes.
だから君の父さんに色々教えてもらおうと思って。(ダン)
I was just leaving. Thank you, Mr.Bass.
ちょうど帰るところだよ。 ありがとうございました、バスさん。(ダン)
show someone the ropes は「(人に)手ほどきをする、やり方を教える・説明する」。
直訳すると「ロープの扱い方を見せる・教える」ということで
これは新人船乗りにベテランがロープの扱いを教えるところから来た表現と言われています。
船乗りにとってロープの扱いを覚える事は初歩中の初歩、
そんなところから“最初の手ほどきをする”という意味に繋がるイメージが湧きます。
バス産業は、チャックの父・バートが一代で築き上げたビジネス帝国なわけですが
その過程では少なからずダーティーな取引や違法行為があったに違いない、
それを暴くのがジャーナリストの勤めである、とダンは出版社から説得されています。
そしてバス産業には確かに、
表に出れば屋台骨を揺るがしかねないスキャンダルがあるのでした。