ゴシップガール シーズン1 第9話より:

keep it that way
その状態を保つ、そのままにしておく


ダンの熱意に負けて、夕食の誘いを受ける事にしたリリー。

だがダンの父・ルーファスとリリーはかつて付き合っていた仲であり
彼女はその事を我が子には内緒にしている。

それがお互いの子供たちを交えて顔を合わせることになってしまい
彼女は慌ててルーファスの携帯にメッセージを吹き込む。

Rufus, it’s Lily.
ルーファス、リリーよ。(リリー)

Um, your very persistent son insisted that I join you for dinner.
その、あなたの息子がどうしてもって言うから夕食に行くわ。(リリー)

I want to remind you that my kids do not know that we are friendly,
伝えておきたいんだけど、子供たちは私たちの仲を知らないから、(リリー)

and I would like to keep it that way.
そういう事にしておいて頂戴。(リリー)


persistent 「しつこい、我慢強い、粘り強い」。

insist 「主張する、せがむ、(何度も)要求する」。

remind 「思い出させる、注意する」。

そして keep it that way は「その状態を保つ、そのままにしておく」ということで
ここでは「自分と同じように面識の無いふりをして欲しい」という意味です。

way は「道」、今の状態を“道”と考えると、
keep it that way は「そのままの道を進みましょう、方向を変えずに行きましょう」、
つまりそれが何であれ「今の状態が良いので、自分はそれを変えない事を望む」
という意味をイメージしやすいと思います。

ルーファスとリリーのこのコソコソした雰囲気が、かなり強い関係性を感じさせます。

ワイルドな青春を過ごした人が、
思春期の我が子に自分の事を知られたくないのは自然ですよね、
示しがつかないですから・・・。

でもワイルドもワールドクラスになると、
意外に子供は落ち着いた人生を生きるのかもしれません。

少し前にカート・コヴァーンの娘が「27歳で死ねなかった」と言ったラナ・デル・レイに
「若くして死ぬのは格好良い事じゃない」と返したという記事を読みました。

天才は27歳で死ぬ、というのは音楽界の都市伝説的に言われている事みたいで
カート・コヴァーンも享年27歳、その時赤ちゃんだった娘さんが成長して
今そういうメッセージを発しています。

彼女の母はコートニー・ラヴと、これまたワイルドですが
娘さんはしっかり育ったようで、もちろん彼女に会った事はありませんが
カート・コヴァーンの子がもうそんなに大人になっていたのかと感慨深かったです。

それにきっとお父さんも、そんな風に成長した姿を喜んでくれていると思います。

親がワイルドでも、そしてその事が例え子供にバレても、
それが理由で子供までワイルドサイドに行くとは限らない、という事なんでしょうね。

・・・というわけで、これが2015年最後の更新となります。

今年もご訪問いただき、ありがとうございました。

これまで1年365日、3年やって今年で1000日を超えてきました。

一日一つのフレーズでも、3年やれば1000フレーズ、
数としてはまだまだですし、その全てを使いこなせるとも言えませんが
少しずつでもやり続けていると、3年前の自分より少しは進歩していると感じる時があります。

またこれまでの積み重ねが、もしどこかで誰かの役に立っていたなら
細々とでもこのサイトを運営している甲斐があるというもので
これからも細く長く無理をせず、楽しみながら続けてまいります。

どうぞ皆さま良いお年を。

来年もよろしくお願い申し上げます。



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