ゴシップガール シーズン2 第7話より:
get under someone’s skin
(その人の)癪にさわる、いらつかせる、(その人を)すっかり魅了する
地元の歴史あるバーの危機を救う活動をしているヴァネッサに
資金援助の申し出をしたチャック。
それはヴァネッサを傷めつけたいブレアの策略に乗った形であったが
ヴァネッサやバーを愛する人々の真剣な思いに触れ
面白半分で参加していたチャックは考えを改める。
そしてブレアに自分は彼女の策略から抜けると告げる。
Deal’s off.
この話は無しだ。(チャック)
What? What are you talking about?
何で? 何を言ってるの?(ブレア)
I’m out.
俺は降りる。(チャック)
(中略)
The great Chuck Bass is just gonna give up?
チャック・バスともあろう人が諦めるわけ?(ブレア)
(中略)
My, my. That girl has gotten under your skin.
おやおや。 あの子がよっぽど気にさわるらしいな。(チャック)
my, my「おやおや、まあまあ」。
そして get under someone’s skin は
「(その人の)癪にさわる、いらつかせる、(その人を)すっかり魅了する」。
直訳すると「(何かが)皮膚の下に入りこむ」、
今回のブレアの心情になぞらえれば、いかにもムズムズ、イライラする様子。
ヴァネッサがあまりにも自分の深い部分に入りこんでいて、
それがうっとうしい、気に障るというニュアンスだと思います。
ところがこの「あまりにも自分の深い部分に入り込む」、
それは関係性によってはフランク・シナトラの名曲にもあるように
I’ve got you under my skin(君は僕の物、すっかり君に夢中)という意味になる事もあります。
get under someone’s skin の意味は「気にさわる、すっかり夢中」と
まるで両極端にも感じますが“好きと嫌いは紙一重”という言葉もあるように
ある意味でその人にとって特別な存在、良いにしろ悪いにしろ気になる存在、
そういう人物を表すのが get under someone’s skin なのではないかと思います。