ザ・メンタリスト シーズン5 第21話より:
voice of reason
理性の声、理性的な人
ラローシュの家で起こった金庫破りの事件には
内通者がいるとして調べを進めるうちに、
容疑者としてCBIの広報・ブレンダに行きあたる。
ジェーンは彼女が内通者であり、
ラローシュの重要物も持っているはずだとリズボンに報告、
すぐにもブレンダを逮捕しようと提案。
だがリズボンにとって彼女は長年の同僚であり
いかにジェーンの推理といえど、なかなか決心がつかない。
I still don’t know about Shettrick.
まだブレンダかどうかは分からない。(リズボン)
Yes, you do. In your gut, you know.
分かってるだろう。直感で分かってるはず。(ジェーン)
She sold you out to Volker.
彼女は君の事もヴォルカーに売った。(ジェーン)
You know that.
それも分かるだろう。(ジェーン)
Her actions almost led to the murder of an 8-year-old boy.
彼女のせいであやうく8歳の子供が殺されかけた。(ジェーン)
For once in your life, Lisbon, don’t be the voice of reason.
一生に一度きりでいい、今は理性の声に従うんじゃない。(ジェーン)
Be the voice of wrath.
怒りの声に従う時だ。(ジェーン)
gut「内臓、はらわた、度胸、勇気、直感」。
日本語で「腹の底」という言葉があります。
腹の底を見抜かれる、腹の底から笑った、感心した等々
本当の心や気持ちを表す言葉ですよね。
また「腹蔵なく」という言葉もあり
これは「心に含みを持たせず、本心を隠さずに」といった意味ですから
「内臓、はらわた」というのは日本でも心の奥底を表す意味があると思います。
同じく英語でも gut「内臓、はらわた」は
人間の体内の臓器を表すと同時に「本心(直感)」、
つまり「腹の底で感じていること」であり
in your gut「君の直感で」も、日本語のイメージに近いように思います。
for once in your life「(一生のうち)一度でいいから、今回だけでも」。
どこで聞いた話か、一生のお願い!と頼む人のお願いは、絶対に一度では終わらない、
という法則があるそうですが(笑)
for once in your life も「たった一度でもよいから、今回だけでもよいから」
といった意味で“一生のお願い”と似たニュアンスがあるかもしれません。
誰かに普段とは全く違う行動をさせたい、今回だけ特例を認めて欲しい、
そんな時に使われる言葉だと思います。
そして voice of reason は「理性の声、理性的な人」。
話し合いの場などで議論が白熱し、エキサイトする人が増えた時、
ある人が冷静にその場をなだめる・・・そんな時に
He/She is a voice of reason.
彼/彼女は理性の声だ。
冷静さを忘れない理性が勝る人、といった感じで使われたりします。
Be the voice of wrath(怒りの声に従え)は
voice of reason「理性の声」にかけたジェーンなりの逆バージョンかと思いますが、
その場合 voice of emotion「感情の声」という表現もあるようです。
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