ザ・メンタリスト シーズン6 第9話より:
beggars can’t be choosers
選べる立場にない
レッドジョンとの対決から2年が過ぎ
ジェーンは異国の小島で気ままな生活をしている。
いつものように朝食を取りに来たカフェで
アメリカ人らしい女性を見つけたジェーンは、ふいに英語での会話が恋しくなり
読書中の彼女・キムに思わず話しかける。
Hello. From the U.S.?
やあ。 アメリカから来たの?(ジェーン)
You weren’t fooled by my impeccable Spanish?
発音で分かった?(キム)
No. Anyway, You’re reading. Sorry.
うん。 読書の邪魔をしてすまない。(ジェーン)
(中略)
…Looks like you’re nearly finished.
・・・もうすぐ読み終わりそうだね。(ジェーン)
Do you want it when I’m finished?
終わったら読みたい?(キム)
I wouldn’t mind it. It’s not easy to get books in English around here.
もしよければ。 この辺りでは英語の本は見つけづらいから。(ジェーン)
Okay.
いいわよ。(キム)
Is it any good?
面白い?(ジェーン)
You like murder mysteries?
推理小説は好き?(キム)
Not really.
あんまり。(ジェーン)
Then you probably won’t like it.
じゃあ気に入らないかも。(キム)
Well, I’ll take it anyway. Beggars can’t be choosers, can they?
いいんだ。 僕は選べる立場にないもの、でしょ?(キム)
No, they can’t.
そうね。(キム)
be fooled「騙される」。
impeccable「完璧な、申し分のない」。
You weren’t fooled by my impeccable Spanish?
(私の完璧なスペイン語でも騙されなかった?)=「発音で分かったの?」。
これはキムさんの可愛いジョークですね。
I wouldn’t mind~「~したいものです」。
I wouldn’t mind~ は「~したいです」の丁寧語で、直訳すると「~しても私は構いません」
そこから「ぜひ~したい、~して欲しい」の婉曲表現となります。
「したい・欲しい」というと I want が浮かびますが、大人が誰かに言う場合は直接的過ぎて、
子供っぽい印象を与えるかもしれません。
そんな時は、I would like~ もしくは I wouldn’t mind~ を使うと良いと思います。
I wouldn’t mind it(そうしたいものです)、
ここでは「ぜひ[その本が]欲しいです」。
そして beggars can’t be choosers は直訳すると「物乞う者は選択者にはなれない」、
そこから「選べる立場にない」。
人から何かを恵んでもらうなら文句は言えない、ということで
贅沢は言えない、えり好みなど出来ない、そんな感じの言葉だと思います。
この第9話はレッドジョンとの対決が終わって2年が過ぎた設定で
ジェーン、リズボン、CBIの仲間たちはそれぞれ新しい人生に進んでいます。
第6シーズンも20話以上あるんですが、中盤前でレッドジョンの事件は終わり
次の展開にいくという斬新な構成になっています。
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