ホワイトカラー シーズン5 第2話より:
beggars can’t be choosers
背に腹は変えられない、選べる立場にない
ニールの新しい監視係・シーゲル捜査官は
モジーのビジネスであるリトルスター商会の調べを進め、
そこがテディ・ウィンタースの会社である事を探りあてる。
そのテディ・ウィンタースこそは、実はモジーの本名であった。
それがFBIに知られ、ついにモジーはテディの死を偽装せざるを得なくなる。
そこでテディは焼死したと偽装すべく、
派手な爆発事故を演出してほしいとニールに頼んだモジーだったが・・・。
Seriously? Gasoline and styrofoam?
本気かね? ガソリンと発泡スチロール?(モジー)
Don’t you think homemade napalm is a bit vulgar for Teddy’s final au revoir?
手づくり爆弾なんて、テディの最後にふさわしくないと思わないか?(モジー)
You said you wanted a loud boom, Moz.
派手な爆発にしてくれって言ったじゃないか、モジー。(ニール)
Beggars can’t be choosers.
選べる立場じゃないだろ。(ニール)
vulgar 「下品、粗野、趣味の悪い」。
そして beggars can’t be choosers は「背に腹は変えられない、選べる立場にない」という意味で
直訳すると「乞う人(乞食)は選べる側にはなれない」、
つまり困っている側は、あれこれ指図できない=背に腹は変えられない、となります。
このシーンでは、一刻も早くテディをこの世から抹殺しなければ
モジーは早晩隠し口座や不動産まで突き止められ、全てを失ってしまうため
今はニールの作戦につべこべ言える立場ではないという状況を指しています。
そもそもなぜ本名を活かしておいたのか、危険な事なのに?というニールの問いかけに
自分を捨てた両親が、いつか自分を探してくれるかもと思って・・・と答えたモジー、
いじらしくて思わず抱きしめたくなる一コマです。