ロンドンにはたくさん古着を扱うお店があり、私の住んでいた町にはオクスファム(Oxfam)という、チャリティーショップがありました。
オクスファム(Oxfam)はあちこちにあって、運営母体が福祉事業団体という関係上、非常に安価に日用品や衣料品が手に入ります。
このオクスファムで掘り出し物を見つけるコツの一つは、富裕層の多いエリアの店を回ることで、私の住んでいたところも、割と裕福な人が多いエリアだったので、まあまあ良い物が手ごろな価格で売られていました。
イギリスのローカルブランドの衣服(まだまだ着られる上、流行遅れでもない)が3ポンドくらいから、誰もが知る有名ブランド(バーバリーなど)の品でも数十ポンドくらいなので、よく見に行っていました。
日本に居た時は、古着のおしゃれはハードルが高いと思えて(どう組み合わせて良いか分からない)手を出したことはなかったんですが、安くて楽しい買い物が出来るとなれば話は別、全身で20~30ポンドとか、いかに安上りにコーディネイトを完成させるかにハマりました。
その上、カムデンまで足を延ばせば、ユーズドの革ジャンが10ポンド、20ポンドくらいから山積みで売られていたので、その中から状態の良いのを探すのも楽しみでした。
この「カムデンの革ジャン」は当時クラスの日本人学生の間でピンポイントで流行っていて(笑)、白、黒、赤、茶色など皆が色違いの革ジャンを着ていました。
いくら古くてもしっかり本革のジャケットが10ポンドは、日本では考えられない値段ですよね。
私も黒、ネイビー、白など、色違いで何着か買って日本に持ち帰り、しばらく愛用していました。
それとアメリカの古着と違い、ヨーロッパの古着はすっきりタイトで袖丈も長めの物が多かったので、その点でも好みに合っていました。
その10ポンドの革ジャンに、10ポンドのワンピース、こういう組み合わせをすると、何となくあちら風というか、日本から持って行った衣類では出ない雰囲気が出ました。
その他ざっくりニットのコートは5ポンド、こうして思い返してみると5~10ポンドの物ばっかり買っていた気がします(笑)。
日本にもヨーロッパの古着を扱ったお店はありますが、やっぱり価格が全然違うので、あまり行ったことがありません。
もちろんそうしたお店はバイヤーさんがじっくり選んで良い品を厳選して置いているのと、そもそも輸送費がかかっているので仕方ないことでしょうが、どうしても宝探し感は薄れてしまいます。
今の年齢となっては5ポンドの服で全身を固めるのは厳しいかもしれませんが、あの楽しさはまた絶対味わってみたいことの一つです。
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