少し前に、サッカーの武藤選手が、チームの監督から「彼の英語力は我々の想像を下回っている」と言われたという記事を見ました。

監督の期待していた英語力がどのくらいのものかは分かりませんが、ただ本人と話をすればよいものを、わざわざメディアで発信するのは何か意地悪だな~と思いました。

プロフィールによれば武藤選手は従弟が日系アメリカ人だそうで、幼少期から英語には親しんできたとあったので、英語力が低いというよりも、イギリス英語に慣れる時間が必要なのか、または戦術的な話で頻出する言い回しが把握できればよいだけではと感じます。

しかしこういうことを表立って言われるのは、誤解だとしても武藤選手の気分的には良くないんじゃないかと。

彼はプロスポーツの世界に身を置く人なので、メンタルは鍛えられてると思いますが、そうでない一般人だったら結構へこむかもしれません。

私も似た感じのことを、東大生に言われたことがありました。

きっかけは忘れましたが、その時は複数の友人たちと一緒に待ち合わせ、行きつけの店に行くことになっていて、その東大生Aさんはフランスへの留学経験があり、英語とフランス語に堪能ということでした。

そして私たちは、当時働きながら英語を頑張っている普通の人、Aさんは学生で、実地で会話練習をしたいということで、その場に来たわけです。

いざ店に入って、お酒を飲みながら顔見知りを話していると「ああ・・・そういう感じか、ふぅん・・・」とAさんが言いました。

事前にAさんに私たちグループの事がどう伝わっていたのか分かりませんが、それまで会話の輪に加わっていたAさんがスッとその輪を離れて行きました。

一緒に来た手前、私たちも一応Aさんの事を気にしていたところ、その後Aさんは何人かの人たちと会話を交わして、一時間ほどで一人で店を後にしていきました。

何が何だか分からなかった私たちは、Aさんと話をしていた人に後から探りを入れてみると、アメリカ人で法律関係の仕事をしていたその人は、英語とフランス語を駆使したAさんとの会話は、とても刺激的だったと言うのです(フランス語でも対応出来るその人もすごいですよね)。

仕事のこと、アメリカと日本の法律についての話(英語で)や、互いにフランス語でも会話をしたそうで、要は私たちでは諸々のレベルが低すぎて(笑)Aさんの会話練習にはならなかったようだ、ということが分かりました。

それ自体は少なくとも私に関しては本当なので、特に頭にも来ませんでしたが、それをわざわざ本人たちに当てこするのはどうなのか、と、その後皆でちょっと気分を悪くしました。

もちろん一部だとは思いますが、そんな感じで人の実力を評価して何か言う人もいるもので、どうも日本人の方が日本人の英語に厳しいような・・・大体ダメ出しは日本人の方からでした。

幸い私たちはみな簡単にはめげないタイプで、この時も確かに東大生からすればヘタだろうけど、通じるだけマシでしょうと開き直りましたが(笑)、上手な人が下手な人をけなしたところで、誰も何も得しません。

武藤選手の件を知った時、私の頭に浮かんだのはこの時のAさんです。

そののち、社会でエリートと呼ばれる人に何人かお会いする機会がありましたが、本当に優秀な人ほど、下っ端にも丁寧に接してくれました。

それは性格の良し悪しというより、全てがいずれは自分に返ってくることを、とても良く分かっているからだと思います。

現に何年も昔のことについて、Aさんはこうして私に蒸し返されているわけです(笑)。
こんな事は、まったくお互いのためにならないはずです。

日本人は英語が出来ないと言われている原因の一つは、この他者からの評価が気になって、間違うのが恥ずかしい、恰好悪いと思ってしまうこと。

評価し合って、気にし合って萎縮する、このローテーションが日本中をぐるぐるしていて、お互いの上達を阻んでいるような気がします。

結局、英語は対話のためのツールなのですから、確かに上手い下手はあるにしろ、まあひとまず通じれば良いじゃないか、くらいに大らかにいけば、もっと皆がのびのび話せて、結果英語力も伸びるんじゃないかと思っています。


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