先日から「Why The Godfather Part III has been unfairly demonised -「ゴッドファーザー パート3が不当に悪者扱いされた理由」を読んでいます。

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・「ゴッドファーザー パート3が不当に悪者扱いされた理由」(1)
・「ゴッドファーザー パート3が不当に悪者扱いされた理由」(2)
・「ゴッドファーザー パート3が不当に悪者扱いされた理由」(3)
・「ゴッドファーザー パート3が不当に悪者扱いされた理由」(4)
・「ゴッドファーザー パート3が不当に悪者扱いされた理由」(5)
・「ゴッドファーザー パート3が不当に悪者扱いされた理由」(6)
・「ゴッドファーザー パート3が不当に悪者扱いされた理由」(7)
・「ゴッドファーザー パート3が不当に悪者扱いされた理由」(8)

Vincent is central to many of the set pieces.
ヴィンセントは多くの仕掛けの中心だ。


set piece「(劇映画・音楽などの)定番(の見せ場)、主要なモチーフ、軍事作戦、仕掛け花火、(舞台等の)小道具、舞台装置」。

During a meeting of Mafia heads in Atlantic City, when Michael announces he is out of the crime business, a helicopter approaches the window and shoots most of them dead.
アトランティック・シティにマフィアの首領が集まった会議中、マイケルが犯罪事業から抜ける事を発表すると、ヘリコプターが窓に近づき、参加者をほぼ射殺する。

Vincent rushes Michael, the main target, to safety.
ヴィンセントは標的のマイケルを守るべく駆け寄る。

The intrigue and rapid-fire violence in the perfectly orchestrated scene might obscure the real point:
完璧に組み上げられた場面での陰謀と矢継ぎ早の暴力は、本当の論点をぼやかすもしれない、


intrigue「陰謀、策謀」。

rapid-fire「速射の、矢継ぎ早の、急速な」。

orchestrate「管弦楽に作曲する、~を統合する、(巧みに、時に不正に)組織化する、編成する、調整する」。

Michael can’t escape his past.
マイケルは自身の過去からは逃れられないという事を。

That attack causes his cry: “Just when I thought I was out…”
その襲撃があの彼の嘆き:「やっと(裏社会から)抜け出せたと思うと・・・」を引き起こす。

Pacino’s performance may have become an object of derision, but he knows what he’s doing.
このパチーノの演技はネタにされているかもしれないが、彼は自分のしている事を分かっている。


derision「あざけり、あざ笑い、嘲笑」。

become an object of derision(嘲笑の対象になる)=「ネタにされている」。

He is raw and angrily over-the-top in some scenes, but modulates those outbursts with quieter moments.
彼には度を越して激怒する場面もあるが、そうした爆発は抑えた演技で調整されている。


modulate「(特に低いほうへ)変える、調節・調整する、振幅・周波数などを変調する」。

When a stress-induced diabetic attack sends him to the hospital, in his delusional state he calls out Fredo’s name.
ストレスから引き起こされた糖尿病の発作で彼が入院すると、朦朧とした状態でフレドの名前を呼ぶ。


delusion「妄想、幻、幻覚、幻影、迷妄、思い違い」。

Pacino shows us a conflicted Michael, weakened yet clinging to power.
パチーノは観客に、衰えつつも力にしがみつこうと葛藤するマイケルを見せてくれる。


conflict「(武力・主義主張による比較的長い)戦い、争い、闘争、戦闘、論争、口論、(思想・利害などの)衝突、対立、矛盾、葛藤」。


アル・パチーノ大好きですが、くっきりした顔立ちも相まって、演技が大げさに見えるところはあるのかもと思います。

そんなにあのセリフ、ネタになってたとは(笑)。

でも彼の苛立ち(足抜けを許さないマフィアの世界に対する)が凄く伝わってくる良いシーンで、印象に残ります。

ヴィンセント役のアンディ・ガルシアは画面に華をもたらしてくれました(胸毛もじゃもじゃの身体に赤いシルクのガウンがとても似合ってた・笑)が、少しもったいない使い方をされていた気がします。

前の文章にもありましたけど、急速に有能に変身しすぎで、少しリアリティに欠けていた、それを彼自身の魅力で「まあいっか」と観客に納得させちゃった感じが若干。

でも好きです(笑)。


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