イングリッシュ・モンスター菊池健彦氏の「４畳半留学生活」

私は先日「先輩Rock You」という番組でこの方の存在を知りました。

菊池健彦さんはTOEICの満点990点を24回も叩きだし、
今現在もその記録を更新中という
正に「イングリッシュ・モンスター」の名にふさわしい方です。

有名な方のようなので、すでにご存知も方も多いかもしれませんが
この菊池さんの勉強法がすごいんです。

私は菊池さんの英語習得法を勝手に「駅前留学」ならぬ

「４畳半留学」

と名づけさせていただきます（笑）。


というのも、TOEIC満点を24回も取ったという
その脅威の英語習得法は何と・・・

６年間の引きこもり生活

だったというのです。

菊池さんは当時35歳、無職。

貯金400万円を出来るだけセーブしながら
ひたすらアパートに閉じこもる生活を送っていたそうです。

英語？なにそれ？

と日がな１日、ゴロゴロゴロゴロ・・・

何でそういう生活に入ったのかは分かりませんが
当時は１日中布団にもぐりながら、
柿の種で空腹をしのぐような生活だったそうです。

そんな菊池さんはある時、ふらりと立ち寄った本屋さんで
英語版のNewsWeekを見つけます。

何気なくパラパラとめくって見ると、
自分にも分かる英単語がチラホラとあったので
ヒマだった菊池さん、お金のかからないヒマつぶしとして
英語雑誌を辞書を引きながら読破する、という遊び（？）を思いつきます。

英語に興味があったわけでもなく、
ヒマつぶしのつもりで始めた英語雑誌のリーディングでしたが
そこからの菊池さんがスゴかった。

毎日毎日、朝から晩まで和英辞書と首っぴきで
英語、英語、英語、の日々が始まります。

その期間、何と６年。

アパートに引きこもって、ほとんど人とは話さず
ひたすら英語雑誌と海外ドラマを繰り返し見る、何度も見る、暗記するほど見る。

これを貯金がつきるまでの６年間、
外界から遮断されたアパートの一室で続けていたそうです。

これはもうまるで「留学生活」そのものではありませんか。

そのとき、そのアパートの一室はサンフランシスコだった

私は思いました。

その６年間、菊池さんの部屋はサンフランシスコだったんだ、と。
（なぜシスコかというと６年間「フルハウス」を繰り返し見たそうなので）

そもそも私たちが
「語学留学をしたい」と思う一番の理由はなんでしょう？

それはきっと

日本語と切り離された環境で、集中的に英語のシャワーを浴びたい

という望みからではないでしょうか。

菊池さんの６年間は、まさにソレじゃないかと思うのです。
留学生活に限りなく近い環境を
意識せずに作り出していたのではないでしょうか。

とすれば、ここまで極端に日本語の社会生活を切り離して
英語だけに没頭できる人は多くないのでしょうが、
この話には確かに、
独学で英語を習得するためのヒントがあると思います。

それはあなたも


日本をシャットアウトして、自室を外国にしてしまう。


これです。

この「４畳半留学」もしくは「ワンルーム留学」を
自分の生活に取り入れるアイディアとしては、例えば・・・

・一人暮らしの人であれば
　帰宅してから見る番組、聴く音楽を全て英語にする

・料理をする時などにも
　「What should I cook tonight?（今夜は何を作ろうか？）」と言いながら
　冷蔵庫を物色するなど、寝るまで日本語を使わない

・もしペットがいれば、ペットにも英語で話しかける（私もやってます）

といった感じで
自分ひとりの時間を徹底的に英語で染めてみてはどうでしょう？

普段の生活の中で、人様を困惑させない範囲で
ちょこちょこ英語を差し挟んでみるのは
本番で言葉をスムーズに口にするための、いい訓練にもなりますよ。

ノア注）記事内で菊池さんの勉強法を「４畳半留学」と名づけていますが、本当の菊池さんのアパートは４畳半ではなかったと思います。
ただ語感の良さで「４畳半」としております・・・菊池さんスミマセン（^^;）

スピードラーニングを私も試してみました