先日から「The hidden meanings behind fashion’s most dramatic colour -「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」を読んでいます。
・「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」(1)
・「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」(2)
・「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」(3)
・「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」(4)
Black, it seems, has enthralled us since time began.
黒は、太古の昔から私たちを魅了してやまないようだ。
enthrall「魅入る、酔わす、とりこにする」。
“There have always been black luxuries: ebony wood, black marble and, in Ancient Rome, fine black wool,” continues Harvey.
「黒檀、黒い大理石、古代ローマでは上質な黒いウールなど、常に黒い贅沢品がありました」とハーヴェイ氏。
But black also signified virtue and duty, and from the 11th Century onwards was worn widely by clergy.
しかし、黒は美徳や義務を意味するものでもあり、11世紀以降、聖職者が広く着用するようになった。
clergy「聖職者たち」。
Later, royals, such as Philip II of Spain (1527-98), adopted it, aligning themselves with the respect and authority of the church.
その後、スペインのフィリップ2世(1527~98)のような王族が、教会の尊敬と権威に自分たちを結び付けて取り入れたのである。
“Black had become a colour which said you were serious;
「黒は重々しさを示す色になり
it said you meant business; it said you were strong, possibly formidable,” says Harvey.
本気であり、強く、手ごわいということを示します」と同氏。
formidable「(不安・疑惑を引き起こすような)恐るべき、手に負えそうもない、手ごわい、膨大な、非常にすぐれた、格別の」。
There has long been this duality to black, he explains.
黒には昔からこのような二面性があると彼は説明する。
“On the one hand, black is class, wealth and distinction;
「黒は、一方では階級、富、区別を表し
and on the other hand, black is humility, service and dedication.”
もう一方では、謙虚さ、奉仕、献身を表すのです。」
The distinction between the two had much to do with the materials.
この2つの区別は、素材に大きく関係していた。
Rich black dyes were expensive to create.
濃厚な黒色の染料は高価なものであった。
Commoners had to content themselves with course black fustian, a thick, hard-wearing twilled cloth.
庶民はせいぜい厚手で丈夫な綾織の綿布、黒いファスティアンが精一杯。
Only the nobles had velvets and satins.
ベルベットやサテンは貴族だけのものだった。
黒や紺色のベルベットというと、子供時代の一張羅。
七五三や入学式、ピアノの発表会などで着る、白襟のついたベルベットのワンピース、それが一般的な女児のおめかしルックという印象があります。
手入れが大変というのもありますが、やはり特別なのは生地の光沢感。
子供心に「今日は特別なものを着せてもらっている」という気持ちが沸き立ち、とても嬉しかった記憶があります。
確かに綿の黒色と比べると、サテンやベルベットの黒色には格別の高級感があるなあと思います。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
下のバナーからどうぞ!