昨日から「The hidden meanings behind fashion’s most dramatic colour -「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」を読んでいます。

ファッションの最も劇的な色に秘められた意味


・「ファッションの最も劇的な色に秘められた意味」(1)

“He used black more than any other designer, and he used it in a very different way,” Madelief Hohé, the exhibition’s curator, tells BBC Culture.
「彼は他のどのデザイナーよりも黒を使い、しかも非常に異なる方法で使っていました」と語るのは、展覧会のキュレーターであるマデリーフ・ホヘ氏。

Black emphasised the geometry and sculptural quality of his bold designs, such as the balloon and the envelope, giving him, says Hohé,
黒は、バルーンやエンヴェロープといった彼の大胆なデザインの幾何学性や彫刻性を強調したと同氏。

“the freedom to concentrate more on the form of the object”.
「フォルム重視の自由なデザインをもたらしました。」

Coco Chanel, a good friend of Balenciaga’s, was also captivated by black, and her 1920s little black dress concept is still popular today.
バレンシアガの良き友人であったココ・シャネルも黒に魅了され、1920年代に発表したリトル・ブラック・ドレスのコンセプトは現在も人気がある。

“She used it like a canvas to help you through the day,” explains Hohé.
「彼女は一日をそれ一着で過ごせるキャンバスのように使っていました」とホヘ氏。

“If you changed your accessories, your little black dress would be perfect for all types of occasions.
「リトル・ブラック・ドレスは、アクセサリーを変えれば、どんなシーンにも対応可能です。

That is a completely different approach, as Balenciaga used the colour as part of the design.”
それは、バレンシアガが色をデザインの一部として使ったのとは全く違うアプローチです。」

Balenciaga drew on his Spanish heritage, taking inspiration from the traditional black formal wear we see in Goya,
バレンシアガはスペインの伝統を受け継ぎ、ゴヤの絵に見られる伝統的なブラックフォーマルからインスピレーションを得て、

with its lace mantillas and capes and long inky skirts.
レースのマンティージャやケープ、真っ黒なロングスカートなどをデザインした。

He found a playfulness in sticking to one colour, contrasting the qualities of different textiles, from the stiff but light silk gazar − which he had designed especially for him − to shiny ribbon, tactile cloqué, and twinkling glass beading.
彼は一色にこだわることに遊び心を見出し、彼のために特別に作られたコシがあって軽いシルクのガザールから、光沢のあるリボン、手触りのよいクロッキー、きらめくガラスビーズまで、様々なテキスタイルの質を対比させた。



バレンシアガもシャネルも、もちろんもう創始者の二人ともこの世には居ませんが、ブランドは受け継がれ現在も人気は健在。

しかもシャネルの方は、今の女性たちも彼女の発案からなる服を着ています。

古くならない永遠性がやっぱりあるのでしょうね。

そしてそこに黒という色が力を与えているのも事実なのでしょう。


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