BBCを英語で読む「オリーブオイル価格高騰の理由と対策」（２）

昨日から「Why olive oil prices are soaring and what to do about it -「オリーブオイル価格高騰の理由と対策」を読んでいます。

In Almeria, Spain, Rafael Alonso Barrau, seventh-generation farmer and owner of Oro Del Desierto confirms the declining numbers.
スペインのアルメリアにある農家の7代目でオロ・デル・デシエルトのオーナー、ラファエル・アロンソ・バラウも、その減少を認めている。

“Last year we had 15% less than average compared to the last 20 years.
「昨年は過去20年間の平均より15％少なかったのです。

We might consider this normal as olive trees produce not the same every year with alternate yearly yields the norm, but this year we had less than 45% yield and this matters a lot.”
オリーブの木の収穫量は毎年同じではなく、生産量が多い年と少ない年が交互に繰り返されるので、これは普通のことだと思うかもしれませんが、今年は45％以下の収穫量でした。」

Despite there being varying reasons for the low numbers, climate change remains the greatest villain causing the crisis, says Barrau.
この数字の低さには様々な理由があるが、気候変動がこの危機を引き起こす最大の悪役であることは変わらない、とバラウは言う。

“The concern is that our summers are becoming longer and hotter and we believe this affects the viability of the production.”
「懸念されるのは、夏がどんどん長く、暑くなってきていることで、これは収穫可能な生産量に影響すると考えています。」

While olive oil producers are fighting for survival, European consumers also feeling the pinch.
オリーブオイル生産者が生き残りをかけて戦っている一方で、ヨーロッパの消費者もピンチを感じている。

Large companies, in what Boeri describes as “cartels”, are driving up olive oil prices, not only hurting smaller, family-run businesses,
ボエリ氏が「カルテル」と表現するような大企業がオリーブオイルの価格を吊り上げ、家族経営の中小企業を苦しめるだけでなく

but also causing panic in supermarkets.
スーパーマーケットにパニックを引き起こしている。

There’s even been an increase in olive oil shoplifting.
さらにオリーブオイルの万引きも増えている。

According to Mintec, raw material market forecaster and data analysis firm, prices of Spanish olive oil had risen by 115% between September 2022 and September 2023.
原材料市場の予測およびデータ分析会社であるMintecによると、スペイン産オリーブオイルの価格は2022年9月から2023年9月の間に115％上昇した。

気候が変わって収穫量が減る。

これはオリーブのみならず、あらゆる農産物に言えることだと思います。

前にワインの生産地が北欧にも誕生している記事を読みましたが、ボルドーなどの有名産地でもブドウの収量が減ってきているという話でした。

産地が変わるとなると、また一から木を育てる手間も必要ですし、土壌にあった品種も見つけないといけない。

収量減少が確定しているなら、今からでも備える必要があると思いますが、それも簡単なことではありませんよね。

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