ブレイキング・バッド シーズン1 第6話より:
bum rush
~に押しかける、突撃する、体当たりする
高額なガンの化学療法を巡って話し合いを重ねた結果、
ウォルターはスカイラーの説得に折れ、治療を受けることに決まった。
しかし費用の支払いに旧友エリオットの援助を受けたくない彼は
スカイラーにはエリオットの援助を受けるとウソをつき
治療費捻出のため、再び違法ドラッグ製造への復帰を決意する。
そして文字通り、身を削って仕上げた最高級のメスは
パートナーのディーラー・ジェシーによって街中でさばかれる仕組みだ。
しかしその初回の利益は、ウォルターの期待を大きく下回る3000ドルほどで
危ない橋を渡っている割に実入りが少ないと、彼はジェシーに不満をぶつける。
それもそのはず、ジェシーはいわば小売業者であり、
夜中じゅう街を回って小ロットのメスを個人客相手に売りさばいているのだ。
それなりに一生懸命やっているジェシーに対し、大物相手にまとめ売りをしろというウォルターに
腹を立てたジェシーがディーラー界の掟をまくしたてるシーンからです。
You don’t understand the way it works.
あんたは仕組みが全然分かってないぜ。(ジェシー)
You can’t just bum rush some high-level ice man and start cutting deals, okay?
格上相手に飛び込みで取引なんぞ出来るもんか、ったく。(ジェシー)
It’s risky, you need an intro.
危険だから、紹介が要るのさ。(ジェシー)
You need someone to vouch.
顔をつないでくれる紹介者がさ。(ジェシー)
the way it works 「(特定の団体や機構などの)仕組み、物事の流れ」。
bum rush は「~に押しかける、突撃する、体当たりする」ということで
ここでは「飛び込み営業」という感じだと思います。
high-level ice man は、自分より格上のディーラー(卸業者)のことで
これはメスの事を ice とも呼ぶところから、それを扱う人物を ice man 呼ぶようで
雪男でもヴァル・キルマー(※)でもないんですね。
トム・クルーズのライバル・アイスマンという役を演じていました。
intro は introduction「紹介」の略語、
そして vouch は「(身元や人柄などを)保証する、(人の)保証人となる」という意味で
そういった格上のディーラーは、知った相手でなければ相手にしない、というわけです。
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