ブレイキング・バッド シーズン3 第13話より:

if push came to shove
いざという時が来たら、必要とあらば


ガスと対峙した結果、ジェシーを外し、ウォルターはメスを作り続けることで
ひとまず事態を落ち着かせることに成功する。

ウォルターの作るメスは、まだまだガスにとっては魅力的な品であり
正にその一点のためだけに生かされたことを悟る。

彼の助手として再びゲイルが呼び戻され、いつも通りの仕事が始まるが
ガスにとっての自分の命の価値は、ただ質の良いメスの作り手であるということだけ、
それを思うと気が気ではない。

一方ガスは、自分の選んだ助手・ゲイルの部屋を訪ね
彼に奇妙な質問をするのだった。

Mr.Fring. Wow.
フリングさん、どうしたんですか。(ゲイル)

I should have called first.
先に連絡をするべきだったね。(ガス)

I’m not interrupting anything, am I?
お邪魔だったかな?(ガス)

No, not at all. Please come in.
いいえ、とんでもない。どうぞ入って下さい。(ゲイル)

(中略)

If push came to shove,
もし必要とあらば、(ガス)

I was wondering how soon you might be able to take over the lab yourself.
あとどのくらいで君がラボを引き継げるだろうか。(ガス)

You and an assistant.
君と、君の助手とで。(ガス)


if(when) push came to shove は「もし(いつか)いざという時が来たら、必要とあらば」、
ということで、何か非常事態や急を要する変更があることを想定する表現です。

take over 「(仕事などを)引き継ぐ、乗っ取る」。

見ている側からすると、ガスのこの質問は、やっぱりか!と思う一言で
結局ゲイルにウォルターの製法を覚えこませたのちには・・・という、非常にエグイ質問です。

常にビジネスが滞らないよう準備をしておくという意味では
ガスは本当に優秀な経営者だと思うんですが、やはり怖い男です。



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