ブレイキング・バッド シーズン4 第6話より:

burst one’s bubble
(誰かの)夢をぶち壊す、幻想を打ち砕く、思い込みを覆す


ジェシーに再びマイクからヘルプの要請が入る。

意気揚々と出かけて行ったジェシーだが、今回のマイクとの仕事は地味な張り込み。

それはガスのラボで作ったブルーメスを、不正規なルートで街のチンピラが入手し
勝手に売りさばいているという密告を受けてのことで、
ヒマをもてあましたジェシーが、今すぐ乗り込んで懲らしめてやればいいのに
なぜじっと待ち続けるのかと、マイクに疑問をぶつけるシーンからです。

Why don’t you just go break the door down and pistol whip those bitches and show them who’s boss?
今すぐ押し入って行って、奴らをぶちのめして思い知らせりゃいいのに、何故待つ?(ジェシー)

Because a little birdie also told me these guys are heavily into the product and most likely armed.
情報提供者によると、奴らは俺たちのブツに大そうご執心な上に、武装してるらしいんでな。(マイク)

(中略)

Sorry to burst your bubble, kid, but that’s 90% of the job.
お前さんの夢を壊して悪いがな、張り込みが俺の仕事の9割なのさ。(マイク)


little bird(birdie) 「情報提供者」、
heavily into~ 「~に夢中になっている、~にのめり込んでいる」。

そして burst one’s bubble は直訳すると「(誰かの)泡を壊す」、
それが転じて「(誰かの)夢をぶち壊す、幻想を打ち砕く、思い込みを覆す」という意味になります。

bubble はバブル経済の“バブル”、そしてシャボン玉を意味する単語、
すなわち「はかない物、壊れやすい幻想」を象徴していると思います。

ふわふわと頼りなく漂うシャボン玉に、はかない夢や幻想を投影している・・・
そう考えると意味をイメージしやすいイディオムですね。



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