ブレイキング・バッド シーズン4 第11話より:

shortsighted
見通しが甘かった、考えが浅かった、浅はかだった


自分たちのラボがあるランドリー工場へ行って欲しいとハンクに頼まれ
窮地に追い込まれたウォルター。

仲間に連絡もなくハンクを行かせれば、秘密のラボも暴かれる可能性が高い。

そこで、どうにかこの場はハンクをラボから遠ざけるべく
ウォルターは二人とも軽症ですむ程度の事故を演出することを思いつく。

二人はハンクの妻・マリーからもう外出しては駄目だと
お説教を食らうシーンからです。

Your Hardy Boys routine is over.
あなた達の少年探偵ごっこはもう終わりにして。(マリー)

No more asking him to drive you on stakeouts.
これ以上ウォルターに運転を頼んじゃ駄目よ。(マリー)

It’s too dangerous. You hear me?
危険すぎるわ。分かった?(マリー)

I’ll do it.
僕がやるよ。(ジュニア)

Oh, no, you won’t.
とんでもない、あなたも駄目よ。(スカイラー)

Marie’s right.
マリーの言うとおりだ。(ハンク)

It was a bit shortsighted of me.
俺が少し浅はかだったよ。(ハンク)


Hardy Boys routine は「少年探偵ごっこ」と解釈していますが
ハーディーボーイズというのは、少年たちが主人公の冒険物テレビシリーズで
おそらく今で言う金田一少年の事件簿みたいな作品みたいです。

routine は「決まった日課」といった意味ですので
Hardy Boys routine は、まあオジサン2人の探偵ごっこ、という感じですよね。

stakeout 「張り込み」。

You hear me? は直訳すると「私のいう事を聞いてる?」
そこから「分かった?」という意味で、子供を叱る親、夫を叱る妻等々、
若干相手を懲らしめるような場面でよく使われます。

これに対して「分かったよ(言う事を聞くよ)」と言いたい時は
I heard you(あなたの話を聞いた)。

なんですが、例えば反抗期の子供がお母さんのお説教に対して
I heard you! 「分かってるよ!(うるさいな!)」と不貞腐れたようなお返事をすると
当てつけと取られて、ますます怒られるパターンも(笑)。

どんな言語も言い方が重要ですね。

そして shortsighted は「見通しが甘かった、考えが浅かった、浅はかだった」ということで
sight「視野」が short「短い」、つまり物の見方が短絡的で、思慮が足りないといった意味になります。



ゆるく学ぼう!海外ドラマで英会話