ブレイキング・バッド シーズン3 第14話より:
stay on the line
通話中のままにしておく、電話を切らずにおく
ゲイルがウォルターの製法を覚えてしまえば、自分はガスに消される、
という彼の予感は現実の物になりつつあった。
結局ガスが自分を生かしておく理由は他になく
そうであれば早晩その日はやってくることになる。
そこで意を決したウォルターは、ひっそりと隠れていたジェシーを呼び出し
彼にゲイルの“処理”を頼み込む。
いやがるジェシーをほとんど脅すようにようして承諾させ、ついに決行という夜、
何とウォルターもまたガスに“処理”される瞬間を迎えようとしていた。
そしてまさにその直前、ゲイルのアパートメントに銃声が響く。
その銃声に驚いた住人が警察に通報するというシーンからです。
I just heard the one single, like a backfire, like a truck backfiring.
大きな音がしたんです、まるでトラックのバックファイヤーみたいな。(アパート住人)
I came out of my apartment. A couple of us came out.
で自分の部屋から飛び出して来たんです。私の他にも何人かが。(アパート住人)
(中略)
I’ll stay on the line.
このまま電話は切らずにおきますよ。(アパート住人)
stay on 「居続ける、留まる」、the line 「電話、通話」、この2つが合わさって
stay on the line は「通話中のままにしておく、電話を切らずにおく」という意味になります。
もうこの辺りになると、ウォルターがかつて生真面目な教師であったのは遠い昔、
いまや根っからのワルといった風貌、思考に染まりつつあることが伺えます。
自分が生き残るために他人を滅ぼすことに、まだ多少の罪悪感を感じてはいるものの
だんだんとその心理的ハードルは下がっていくようで
順調に(?) break bad「道を踏み外す、悪の道に進む」している様子が見えます。
“朱に交われば赤くなる”なんていう諺もある通り
このドラマを見ていると、人は環境によっていかようにも変わるもの…ということが
よく分かるなあと思います。
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