ブレイキング・バッド シーズン5 第15話より:

on God’s green Earth
この世に、地球上のどこであれ、辺り一体


別人としての人生を歩むべく、山奥の隠れ家で潜伏生活を送ることになったウォルター。

しかし外界とのコンタクトを一切遮断された軟禁生活に
不自由と不満を感じている様子であり
それを察した世話人の老人から、潜伏生活のルールを諭されるシーンからです。

There’s not a thing on God’s green Earth that I can do to stop you going down there.
あんたが街に出かけると言うなら、それを止める術はこの世にありゃしない。(世話人)

All I’m saying is, if you leave this place, you will get caught.
ただ俺が言いたいのは、もしあんたが外に出たら、あんたは捕まるって事だ。(世話人)

And, I gotta tell you, if I find out that you’ve left the reservation,
それと言っておくが、もしあんたがここを出たと俺が気づいたら(世話人)

I won’t be coming back.
俺はもう戻っちゃ来ない。(世話人)

That is for my own safety. You understand?
俺の身の安全のためだ。 分かったかい?(世話人)

Sure.
ああ。(ウォルター)


on God’s green Earth は「この世に、地球上のどこであれ、辺り一体」ということで
大体 on Earth と同じ意味になります。

ただ God’s~ と付けることで、ただ on Earth と言うよりも神妙で真剣、
より重みのある言葉として相手に響かせる効果が、特にキリスト教圏の人々にとってはあるようです。

これは、この世の全てはキリストの創造物である、という彼らの観念から来る感覚のようで
on God’s (green,wide) Earth など幾つかバリエーションがあるようですが
基本的には on Earth 「地球上で、この世で」という意味と考えて良いようです。

all I’m saying is~ 「要するに~、私が言いたいのは~、つまりは~」。

この世話人の老人は、身の回り品のおつかい代として
ウォルターから5万ドルという報酬をもらっていて、ウォルターからは
「コストコへのおつかい代で5万ドルとは高いな」と嫌味も言われたりします。

しかし彼は、5万ドルは自分のリスク引き受け料であると主張して
それだけお互い危ない橋を渡っているんだから、お互いのために自重しろと言うんですが・・・
本当にジッとしてたらドラマが進みませんので(笑)、またひと騒動を予感させるシーンです。



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