ホワイトカラー シーズン5 第6話より:

leave your heart off your sleeve
感情を表に出すな


ニールとモジーが密かに取り組んでいる暗号解読は暗礁に乗り上げていた。

この暗号を解くことは、ニールがカーティスの支配から逃れるために必要であり
そのためにはエキスパートの助けが要ることを悟る。

そこでニールはFBIの捜査で出会った元美術館職員・レベッカに狙いを定め
彼女の知識を借りようと目論む。

だがモジーはニールがレベッカに心を奪われつつあることを感じ
彼女に深入りしないよう、それとなく釘を差すのだった。

You like her.
彼女が好きなんだな。(モジー)

(中略)

Would you like to take the lead on this one?
この件は俺の代わりにお前がやるか?(ニール)

No, you’re the front man.
いいや、主役はお前だもの。(モジー)

I’m merely rhythm guitar.
俺は単なるリズムギターさ。(モジー)

Yeah, well, so was John Lennon.
うん、そうだ、ジョン・レノンもそうじゃないか。(ニール)

Thank you for that.
フォローをどうも。(モジー)

Hey, leave your heart off your sleeve.
なあ、感情を表に出すなよ。(モジー)


take the lead 「先導する、主導権を握る」。

merely~ 「単に~に過ぎない」。

leave your heart off your sleeve は「感情を表に出すな」という意味で
これは wear one’s heart on one’s sleeve 「感情をあらわにする、心をあけすけにさらす」という
イディオムをもじったセリフだと思われます。

heart 「ハート、心、感情」を sleeve「袖」に着せる、
つまり心を誰の目にも明らかな場所にさらす=感情をあらわにする、というわけです。

今回モジーが言っているのは
leave your heart off your sleeve 「袖からハートを外して行け」ですから
「感情を表に出すな」という解釈になります。

主役はお前、俺はただのリズムギターだから・・・と言うモジーに
ジョン・レノンだってそうだった、と答えるニールに優しさを感じるシーンです。



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