ザ・メンタリスト シーズン3 第11話より:

put someone in a bad spot
(誰かを)まずい立場に追い込む


CBI署内では事件捜査と並行して、署員たちの内部調査が行われている。

事件の容疑者として連行した男が取調室で変死を遂げたため、
CBI署員を調べるために、ラローシュという内部捜査員が派遣され
容疑者となりうる全ての署員を調べているのだ。

中でも、父親に犯罪歴が多数あるリグズビーはラローシュの厳しい追及を受けている。

実はリグズビーは一度だけ、父親に懇願されてアリバイ偽証に協力したことがあり
その際、自らの証言に信憑性を持たせるため、チョウもその場にいたと嘘をついていた。

今回、ラローシュの調査がそのアリバイ偽証を暴くところまで迫ったきたため
ついにリグズビーは過去の偽証についてチョウに告白せざるを得なくなる。

If LaRoche finds out about this, my career is over.
もしラローシュが偽証の事を知ったら、俺のキャリアは終わりだ。(リグズビー)

Yeah, it is. Unless I lie as well, back you up, right?
だな。 俺が口裏を合わせない限り、そうなんだろ?(チョウ)

Look, I’m sorry, man. I know I’ve put you in a bad spot.
本当にすまない。 お前をまずい立場に追い込んじまって。(リグズビー)

…I’ve been a cop close to ten years.
・・・俺は約10年警官をやってきた。(チョウ)

Never lied to another cop, not once.
その間一度だって仲間に嘘をついたことはない、一度もだ。(チョウ)

Look, I’m not asking for you to lie now.
ああ、お前に嘘をつけとは頼まないよ。(リグズビー)

I just I want you to do what you think is right.
ただ、正しいと思う事をしてくれ。(リグズビー)

Yeah.
そうする。(チョウ)


put someone in a bad spot は「(誰かを)まずい立場に追い込む」、
直訳すると「誰かを悪い場所に置く」ですから、そのまま嫌な感じが伝わってきますね。

これとほぼ同じ意味を持つイディオムで put someone on the spot というのがあり、
今回のフレーズは、それと in a bad spot 「困難な状況に置かれる、困った立場に陥る」が
合わさった形だろうと思います。

とにかくポロリと出た嘘のために、チョウを困難な立場に追い込んでしまったというわけで、
こういう立場になりたくはありませんが
物事の行きがかり上、周りに迷惑をかけてしまった時は、
こういう謝罪のフレーズもあるんだと知っておくのも良いかもしれません。

not once 「ただの一度もない」。

チョウのように、全力で“一度もない”と訴えたい事があるとき、
この not once をつけると、説得力が増します。

この一言で、チョウが如何に嘘が嫌いな人であるかが見ている側にも伝わってきます。

でも10年間一度も嘘をついた事がないって、結構すごい事だと思います。
(まあドラマの話ですが)

リグズビーの件は良い事ではないにせよ「嘘も方便」という諺もあるくらいなのに
彼はその方便を使わずに生きてきたということですから、
チョウは芯から強いキャラクターなんだろうなと思います。



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