ザ・メンタリスト シーズン3 第18話より:
flaked on
約束をすっぽかす、土壇場で態度を変える、ドタキャンする、見放す
元カノ・ヴァンペルトへの未練を抱えたまま、
彼女の婚約者でFBIのオロフリンと組んで捜査をしているリグズビー。
ヴァンペルトも連れて、とある容疑者の自宅を尋ねた際、
激昂した容疑者が銃を発砲、危険な銃撃戦が巻き起こる。
さらにヴァンペルトの銃がトラブルで機能せず、
彼女は丸腰のまま銃弾が飛び交う現場に取り残されてしまう。
ヴァンペルトの危機にリグズビーは慌て、オロフリンに援護するよう声をかけるが
なぜか彼は安全な場所に隠れたまま動こうとしない。
結局、業を煮やしたリグズビーが捨て身でヴァンペルトを救い出し、事なきを得たが
オロフリンの態度に釈然としない思いを抱き、チョウに相談する。
I think O’Laughlin flaked on Van Pelt yesterday.
昨日オロフリンの奴、ヴァンペルトを見放したような気がするんだが。(リグズビー)
What do you mean?
どういう意味だ?(チョウ)
Well, he saw she was in trouble and he didn’t do anything.
彼女が危険な状況だったのに、奴は全く動かなかった。(リグズビー)
Guess he was scared. It happens.
ビビったんだろ。 ままある事だ。(チョウ)
(中略)
The question is, does she need to know?
でさ、問題はこの事を彼女に言うべきかどうかなんだけど?(リグズビー)
Yeah, it’s tough. Your call.
難しい問題だな。お前が決めろ。(チョウ)
flaked on は「約束をすっぽかす、土壇場で態度を変える、ドタキャンする、見放す」
という意味のスラングで、話し言葉で使われることが多いようです。
flake はコーンフレークのフレーク、「(剥がれ落ちる)薄片」といった意味があり
それが土壇場でハラハラと剥がれ落ちる(信頼にヒビが入って剥がれる)、
そこから「交わした約束が反故にされた」とか
「頼れるはずの人が、いざという時に背を向けた」と言った意味になります。
オロフリンは彼女の婚約者なのに、危機を見ても何もしなかった、見放した、というわけで
リグズビーが腑に落ちないのも頷ける話です。
it happens 「(そういう事は)ままある事だ」。
your call 「君が決めてくれ、君次第だ」。
いわばリグズビーの“男の勘”が、オロフリンは変だと告げているようです。
でも彼らの結婚式はもう間近で、自分の告げ口で二人の仲に水を差すのも控えたい・・・
と、非常に悩ましい問題を抱えてしまいます。
チョウにも上手く逃げられてしまいました(笑)。