ゴシップガール シーズン1 第2話より:

don’t mock~
~を茶化すな・バカにするな、~を真似するな


NYのホテルオーナーを父に持つチャックは、
ある夜のパーティでダンの妹・ジェニーを強引に屋上に連れ込み、乱暴しかけたところを
ダンに見つかり、こっぴどく殴られる。

翌朝、目の周りに大アザが出来ているチャックを見て、
ネイトが彼の無茶な行動に苦言を呈する。

That kid popped you pretty good, huh? Never mess with a guy’s sister.
奴にこっぴどくやられたな、ん? 兄貴のいる子にうかつに手を出すな。(ネイト)

If I knew his name I’d hunt him down and kill him.
あいつの名前を知ってりゃ殺してやったのに。(チャック)

Are you gonna strangle him with your scarf?
お前のスカーフで奴を絞め殺すのか?(ネイト)

Don’t mock the scarf, Nathaniel. It’s my signature.
スカーフを茶化すなよ、ネイト。 俺のトレードマークだ。(チャック)

Just saying “death by scarf”, not that intimidating.
ただ「スカーフ殺人」なんてイケてないって言ってるだけ。(ネイト)


popped 「ひどく殴られる」。

popped には他にも「警察に捕まる、ブレイクする」など様々な意味がありますが
共通のイメージとして pop の意味「弾ける、爆発する」から連想される行動や状態を表すと思います。

「ひどく殴られる」のは感情が爆発したからですし
「ブレイクする」はその人が世間に飛び出す、作品が爆発的にヒットすること、
「警察に捕まる」もコッソリやってた悪事がポンと弾けて見つかった結果、という感じで
急に弾ける・爆発する・露呈するというイメージで繋がっています。

mess with~ 「~にちょっかいを出す、~に首を突っ込む」。

strangle 「(紐などで)絞め殺す、窒息死させる」。

そして don’t mock~ は「~を茶化すな・バカにするな、~を真似するな」、
mock には「あざ笑う、(その人を)物まねしてからかう」という意味があります。

字幕では「茶化すな」とありましたが、
その後、自分のトレードマーク(signature)なんだから・・・と言ってますので
「お前、真似するなよ」という意味の可能性もありますね。

signature は「サイン」の他に「(その人の)象徴、トレードマーク」といった意味があり、
よくファッション雑誌で、シグネチャーライン(ブランドの象徴的なシリーズ)とか
シグネチャーバッグ(ブランドの代名詞のようなバッグ)といった言葉を見かけます。

intimidate 「脅す、怖がらせる、(周囲の人々に)一目置かせる」。

シルクスカーフで首を絞めたって、誰もお前に一目置いたりしない=「イケてない」、
という解釈です。



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