ホワイトカラー シーズン4 第10話より:

weak link
弱点、(つけ込む)隙


FBIの仕事をこなす一方で、ニールは彼の部屋に突然現れたサム、そしてモジーと共に
エレンと父を追い詰めた黒幕を探す計画を練っている。

サムによると、ピーターによって自分の名がFBI内部に出た途端、
黒幕の追手が迫ってきたことから察するに、
自分たちの敵はFBIの内部資料を閲覧出来る立場の人物である可能性が高い。

そこで3人は今度はサムの名をあえて表にもう一度出して、
敵をおびき出す計画を立てる。

しかしそのためには、ピーターには気づかれないよう彼を上手く騙し、
彼の自筆サインがされた書類を手に入れる必要があるのだった。

どうやってピーターを騙すか、3人が相談する場面からです。

So, forge his signature.
じゃあ彼のサインを偽造すればいい。(モジー)

Unfortunately, I can’t forge it. It’s not quite that simple.
残念ながらそれが出来ない。そんな単純にはいかない話なのさ。(ニール)

(中略)

No weak links in the chain.
つけ込む隙がないな。(モジー)

That means you’re gonna have to con peter.
ってことはピーターを騙すしかない。(モジー)

Yeah, which won’t be easy.
ああ、簡単じゃないがな。(ニール)


weak links は直訳すると「弱い連結部、弱いつながり」ということですが
それが転じて「弱点、(つけいる)隙」といった意味になります。

これは

The chain is no stronger than its weakest link.
鎖は一番弱いところ以上に強くはなれない。


という英語の諺から来る表現で、
頑丈に見えるつながりの中にある最弱部を突けば、そこからつながりが崩れる、
つまりそこが弱点、つけいる隙になるということですね。

モジーのセリフを直訳すると

No weak links in the chain.
鎖に弱い連結部がない。


つまり「つけ込む隙がない、崩せるポイントが無い」となります。

昔イギリスで放映されていたクイズ番組に「The Weakest Link」というのがあって
これが正に weak link の意味をまざまざと表していて印象的でした。

それは一組のグループがクイズに順番に答えていき、順番が一巡すると、
誰がグループ内で一番の Weakest Link(もろい鎖)か?を投票し、
獲得票の多かった人はグループから追い出されるという仕組みでした。

グループが一巡すると、正解率に応じて獲得賞金がアップダウンするので
この先の正解率が低そうな人、グループの足を引っ張りそうな人、
その人が Weakest Link とみなされ、追放されるわけです。

この「The Weakest Link」は大ヒットして、ヨーロッパでも続々各国版が放映され
一時期は日本版もあったようですが、
ダメそうな人を名指しするというエゲツないルールが国民性に合わなかったのか
日本版はすぐに打ち切りになったようです。



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