ゴシップガール シーズン1 第2話より:
twist of fate
運命のいたずら
美しいセリーナに憧れ続けていたダンは、
彼女を父親・ルーファスのバンドのライブに誘いOKをもらう。
ダンの父・ルーファスは90年代に人気を博したロックバンドのメンバーであり
実はセリーナの母・リリーはその当時、
人気バンドの有名グルーピーとして派手に活躍していた過去があった。
リリーはその後、ルーファスよりもリッチなロックスターとの結婚離婚を繰り返し
今の財産と地位を築いたのだが、ダンの父・ルーファスと関係があった過去を娘には隠しているらしく
ダンと娘の交際を素直に喜べない。
そこでこっそりルーファスを呼び出し、彼の息子を自分の娘に近づけないよう頼むが
彼はリリーがそれを口実にまた自分に近づいて来たのでは・・・と見当違いの期待を抱く。
You don’t actually think that I’m gonna tell my kid he can and cannot date.
君も分かってるだろうが、俺は子供のデートに指図なんか出来ない。(ルーファス)
I mean, is that really the reason you came down here?
つまりその、俺に会いに来た本当の理由は別じゃないのか?(ルーファス)
(中略)
That maybe you’re falling for me again.
さては俺にまた惚れたか。(ルーファス)
(中略)
Why else have I seen you more in the last two days than in the last fifteen years?
でなきゃ何で15年も疎遠だった俺たちが、ここ数日で急接近してるのさ?(ルーファス)
An unfortunate twist of fate.
不運な運命のいたずらよ。(リリー)
fall for~ 「~に惚れ込む、~を好きになる」。
why else 「他にどんな理由があるか、そうでなければ何故」。
そして twist of fate は「運命のいたずら」。
fate「(悲運な)運命・宿命」の twist「ひねり、よじれ、どんでん返し」ということで
思わぬラッキーというより「望んでいなかった予期せぬ展開」という意味になります。
また fate がマイナスの意味の「運命・宿命」なのに対し
destiny はプラスの意味合いの「運命・宿命・神意」を表します。
セリーナの母・リリーは若かりし頃 vixen と表現されるような女性だったかもしれません。
vixen は「メスの狐、女狐」という意味ですが、
その他に「ゴージャスで勝気な美女、(性格が)キツイ女性」といった意味があります。
(その昔、vixen という女性バンドもいましたっけ・・・)
昔も今もロックスター、映画スターの周囲に vixen は付きものという気がしますが
並み居る vixen の中から妻の座を勝ち取り、慰謝料もタップリもらってリッチになったリリーは
究極の勝ち組 vixen だろうと思います。
男性をトリコにするゴージャスな美貌は、娘にもしっかり受け継がれているようですね。