ゴシップガール シーズン1 第8話より:
put the brakes on
(計画等に)待ったをかける
ネイトとブレアは幼い頃から互いの両親が許嫁同士と定めた間柄であったが
一人前の大人に成長しつつある今、ネイトの気持ちは次第に揺らぎ始めていた。
そしてネイトは父の一件もきっかけとなり、
父が逮捕された夜にブレアに別れを告げたのだが
それを知った彼の母はネイトにブレアと寄りを戻すよう圧力をかける。
ブレアの母のIPOという大きな仕事を父が取り逃さないよう
息子として協力すべきと言い含められ、迷いながらもブレアに復縁を乞うネイト。
そんな二人を傍から見ていたチャックは、
何の事情も知らずブレアが一途にネイトを思い続ける様子を見て
ついに黙っていられなくなるのだった。
Doesn’t it strike you as just a little bit of coincidence,
あまりにも偶然が過ぎるとは思わないか、(チャック)
the timing of everything?
タイミングがさ?(チャック)
What do you mean?
どういう意味?(ブレア)
Well, Nate suddenly decides he wants to get back together,
だってその、ネイトは突然君と寄りを戻したいと言ってきた、(チャック)
just moments after your mother puts the brakes on her deal with the captain?
それも君の母親が契約に待ったをかけたすぐ後に?(チャック)
So you’re saying that Nate is only pretending to like me,
つまりネイトは私を好きなふりをしてるだけって言いたいわけね、(ブレア)
and that he’s actually using me to get to my mother?
私の母に取り入りたいがために?(ブレア)
strike 「雷に打たれる、(ある考えが)心に浮かぶ」、
つまり雷に打たれたように、または電流が走るように「何かがピンと来ないか?」という感じです。
coincidence「偶然の一致、不思議な偶然」。
そして put the brakes on は直訳すると「ブレーキをかける」、
それが転じて「(計画等に)待ったをかける」となります。
ネイトの両親が言う、ブレアの母のファッションブランドのIPOがそれで
取り逃すとダメージの大きい案件なのでしょう。
captain 「主将、指揮官、班長」。
ここではネイト一家の指揮官、つまり彼の父親をちょっとおちょくった感じで
チャックは常々両親の圧力に振り回されるネイトを見ているので
こんな表現をしているのかもしれません。
so you’re saying(つまりあなたはこう言いたいわけね)は
相手から何か含みをもたせた会話を振られた時、よく使われます。
そんな時は大体、相手にとってはっきり言いづらい事でありますから
あなたが言いたい事はこれだよね?とズバリ指摘してあげて
話を先に進めましょうという感じでしょうか。
意外に繊細なチャックにビックリです(笑)。
このドラマのファンの人によると、後半に行くほどチャックの人気が急上昇するらしいんですが
多分そうなんでしょう、そんな気配がプンプン漂ってきます。
チャックとブレアはお似合いのカップルかもしれませんね。