ゴシップガール シーズン2 第24話より:
I’m doomed to~
(良くない意味で)~と運命づけられている、~と決まっている
リリーはポピーを警察に突き出そうとしていたセリーナを止めさせ、
スキャンダルから守るため、逆に警察に架空の通報をして彼女を逮捕させてしまう。
それはリリーとって、はした金をポピーに騙し取られるよりも
セリーナの名前が刑事事件で新聞に載る方がまずいと考えたための決断だった。
だが家名のためにリリーが娘を虚偽の通報で留置所送りにしたと知ったルーファスは
彼女と自分とは価値観が大きく異なると感じ、プロポーズを延期してしまう。
そしてその結果、娘・セリーナとの溝を深めてしまったリリーは
今の自分はまるで若い頃、自分が嫌悪していた母の姿にそっくりだと気付くのだった。
That beautiful dinner you made… you were gonna propose, weren’t you?
あの素敵なディナー・・・私にプロポースする気だったんじゃない?(リリー)
But you didn’t.
でもしなかった。(リリー)
(中略)
You’re unpredictable, that’s for sure.
君は予測不能だよ、間違いなく。(ルーファス)
When I was younger, that was damn exciting.
若い頃はそこが最高だったんだ。(ルーファス)
You were always surprising me.
いつも俺を驚かしてくれた。(ルーファス)
I’m just doomed to repeat my mother’s mistakes.
それが今じゃ母の過ちを繰り返す運命ってわけね。(リリー)
unpredictable「予測不能な」、
否定を表す un を取ったら predictable「予測可能な」。
exciting 「ワクワクする、興奮する」。
これにスラングで「めちゃくちゃ、最高に」を意味する damn がついて
damn exciting(めちゃくちゃワクワクした、最高に興奮させられた)。
そして I’m doomed to~ は「(良くない意味で)~と運命づけられている、~と決まっている」。
リリーの場合は、嫌悪していた母と同じ過ちをする宿命、そう決まっていたのだろう、
と言っています。
doom は良い暗示を示す表現ではないので
「~するべく呪われている」という解釈も出来ると思います。
親が子を案ずる気持ちをどう示すか、リリーの母シシーは娘を裕福な相手と結婚させ、
何不自由ない暮らしをさせる事ことが一番の幸せと信じていました。
若い頃はそういう母の考えに抗っていたけれど、リリーは結局そのような人生を歩んでいて
母に反抗しつづけた姉は、どこかで自由な暮らしをしている模様(はっきり描かれていませんが)。
このエピソードでは、リリーと姉の対照的な人生が描かれています。