ゴシップガール シーズン2 第24話より:

above the law
法を超越した、法を免れた


リリーは姉・キャロルとの青春時代を回想している。

キャロルは両親との折り合いが悪く、女優になると言って家を飛び出し
その後、離れた土地でメジャーデビューを目指しバンド活動をしていた。

バンドの宣伝のため、仲間たちとなけなしのお金を出し合ってPVを撮影したが
ビデオ監督から追加のギャラを要求され、
払わないと映像を渡さないと脅されているという。

ブルジョワ志向の両親のもと、不満を抱えつつも良い子として生きているリリーには
久々に会った姉のたくましい生き方がまぶしく思えるのだった。

The so-called director of our music video,
あたしたちのPVを撮った監督がさ、(キャロル)

took our money and then jacked up his fee,
ちゃんとギャラは払ったのに追加で寄越せって言うのよ、(キャロル)

and now he’s holding our video hostage, and I am a hostage negotiator.
で、今PVが人質になってるから、あたしが交渉係になる。(キャロル)

Yeah, just ’cause this dork’s uncle is John Landis doesn’t mean he’s above the law.
ああ。有名監督の甥だからって、好き勝手やっていいわけないだろ。(キャロルの仲間)


so-called「いわゆる、俗にいう」。

ここでは The so-called director(いわゆる監督と呼ばれる人)と
少し相手を揶揄するような意味になっているように
so-called には、そうした相手を若干バカにしたニュアンスがあるため、使う時には注意が必要です。

jacked up「イカれた、ぶっ壊れた、(クスリで)ハイになる」、
字幕では jacked up his fee は「追加のギャラ要求」となっています。

「(ギャラについて)イカれた事を言い出した」=「追加で要求」という解釈と思われます。

dork 「バカ、アホ、間抜け」。

そして above the law は直訳すると「法律より上」、
それが転じて「法を超越した、法を免れた」となります。

just ’cause this dork’s uncle is John Landis doesn’t mean he’s above the law
(ジョン・ランディスの甥だからって、法を免れられるわけじゃない)、
=「好き勝手やっていいわけない」となります。

ジョン・ランディスは、マイケル・ジャクソンの「スリラー」や
「ブラック・オア・ホワイト」の監督を務めた人で
ちゃんと実在の有名人のようですが、良いんでしょうかね(笑)。

リリーの姉・キャロルを演じているのは「ブレイキング・バッド」でジェシーの彼女役、
最近ではマーベルのドラマ「ジェシカ・ジョーンズ」でついに主役を射止めた
クリステン・リッターという女優さんです。

彼女は昨年から、すごく売れ始めているみたいですね。



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