モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン1 第3話より:

rub it in someone’s face
(その人より優位な立場を)見せつける、思い知らせる、当てつける


NY交響楽団のメンバーとして、初めての合同練習で失態を演じてしまったヘイリー。

そのままステージを飛び出し、以来姿を見せていなかったのだが
生活費のため、例え一日分でもその時のギャラが必要となり
恥を忍んで受け取りに行くことに。

案の定、冷ややかな扱いを受けるもギャラのために我慢していたヘイリー、
だが最後の最後に感情が爆発してしまう。

Hey, I saw you laughing at me.
ちょっと、いま私の事を笑ったわね。(ヘイリー)

I’m already embarrassed enough as it is.
恥ならもう充分かいた。(ヘイリー)

You don’t need to rub it in my face.
当てつけはもうたくさん。(ヘイリー)

You know, I’ve worked really hard to even have half a percent chance of playing on that stage,
たとえ僅かな可能性でも、私はあのステージで演奏したくて必死でやってきた、(ヘイリー)

and I did it, even if it was just for one second.
そして実現させた、ほんの一瞬だったとしても。(ヘイリー)

And I wish I could take this check and I could frame it,
この小切手だって本当は額に入れて、(ヘイリー)

and I could hang it on my wall, but I can’t,
壁に飾っておきたいけど出来ない、(ヘイリー)

because I need that $89.
生活に必要なお金だから。(ヘイリー)


embarrassed「(人前で)恥をかいた、きまずい思いをした、困った」。

as it is「すでに、今のままでも」。

そして rub it in someone’s face は直訳すると「それを(その人の)顔に擦りつける」
それが転じて「(その人より優位な立場を)見せつける、思い知らせる、当てつける」。

日本語では“傷口に塩を塗る”というのが近いかもしれません。

その人が嫌がっている事、恥だと思っている事や弱みを、わざと思い出させる、
(いかに恥ずかしいかを)さらに思い知らせる、そんな意味ですね。

frame「骨組、額縁、~を額装する、(故意に人を)陥れる、罠にはめる」。

ずーっと推理物ドラマを見ていると、
frame といえば「(故意に人を)陥れる、罠にはめる」が浮かびますが
本来の、というか普通は「~を額装する」を意味するのが一般的なのでしょうね。

長年の憧れだったNY交響楽団からの小切手だから、
本当は記念として保管しておきたいけど、
それも出来ないくらい生活が逼迫している・・・
彼女がカツカツのお財布で必死で夢を追っている事がよく分かるセリフです。


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