モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン2 第8話より:

have legs
足が速い、持続性がある、勢いがある


ヘイリーはメキシコの公演旅行から戻り、
恋人だったダンサーのアレックスとの別れを迎えるが
その後間もなく楽団の寄付金集めのパーティで知り合った
若き投資家・エリックからデートの誘いを受ける。

ヘイリーは誘いを受けるか迷うが
彼は楽団員の処遇を決する役員会のメンバーでもあることから
意向を探るためにデートに行くよう、弁護士のニーナに諭され
半分義務のつもりで出かける。

そして彼と思いのほか楽しい時間を過ごすのだった。

Does it have legs?
味わいはしっかり?(エリック)

Mmm, long legs.
ものすごく。(ヘイリー)

I honestly know nothing about wine, so…
正直言うと、ワインの事は分からないけど・・・(ヘイリー)

Me either, but apparently it’s good if it’s got legs.
僕もさ、でもしっかり脚のあるワインは良いらしいよ。(エリック)

I feel like you could say that about most things.
それって他の事にも言えるわよね。(ヘイリー)

Except snakes.
蛇を除いてはね。(エリック)

Hmm.
うーん。(ヘイリー)

That was bad.
イマイチだったかな。(エリック)

It was bad-good.
イマイチね。(ヘイリー)


have legs は「足が速い、持続性がある、勢いがある」。

このシーンはレストランでのディナーの場面で、
出されたワインをヘイリーがテイスティングしています。

ワインの場合は wine legs という言葉があり、これは「ワインの涙」、
グラスをくるくる回すと、内側をつつーっと流れ落ちてくるワインの筋の事で
それはそのワインの粘度、コクや味わいの深さをはかる一つの目安になるものです。

ですからここでエリックが言う Does it have legs?(脚はあるか?)は
「味はしっかりしているか? コクはあるか?」といった意味だと思われます。

それを受けたヘイリーの答え long legs(長い脚)は
つまり「とてもしっかりした味だ、とてもコクがある」という意味で
以降も legs「脚」にかけた洒落た会話が続いていきます。

ワインのテイスティングで Does it have legs?(脚はあるか?)と聞かれても
知らなければ全く何の事だか、見当もつきませんよね(笑)。

でも人間だって動物だって年を取ればとるほど、脚力は重要、
脚力がなければ健康も、通常の生活も成り立たなくなります。

そう考えると legs とは生物や物事のとても重要な部分、
ワインであればコクや重みを示す言葉であると、なるほど納得出来そうな気がします。


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