モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン2 第9話より:

eat someone alive
酷く苦しめられる、完全に打ち負かされる


シンシアはトーマスの力を借りて、
楽団の理事長であるグロリアと内密の会談を持つ機会を得る。

そして二人きりで腹を割って話し合った結果、
楽団員と経営陣それぞれが納得のいく条件で内々に話がまとまる。

シンシアは喜び勇んでその事を弁護士・ニーナに報告するが
彼女はシンシアに無断で別の手段をすでに打っていた。

Hey. I did it. It’s settled.
聞いて。やったわ。 ついに合意よ。(シンシア)

(中略)

Major progress was made.
交渉は大きく前進だわ。(シンシア)

Please don’t go behind my back and try to negotiate.
勝手に裏で話を進めないで。(ニーナ)

They’ll eat you alive.
奴らにカモられるわよ。(ニーナ)

(中略)

Cynthia, let me ask you something.
シンシア、一つ質問させて。(ニーナ)

What if I sat in with the orchestra sometime, tried to play cello.
もし私がオーケストラでチェロを弾いたらどうなる。(ニーナ)

How do you think that would go? Not good, right? Because I don’t play cello.
想像してみて? 当然失敗するわよね? 私にはチェロなんて弾けないから。(ニーナ)

So don’t you try to come into my office and think you can do what I do.
だからあなたも勝手に私の仕事に立ち入らないで。(ニーナ)


settle「定まる、確立する、落ち着く、(交渉等が)まとまる、片付く」。

go behind one’s back「(人の)裏でこそこそ動く、裏切る、内緒で事を進める」

そして eat someone alive は直訳すると「生きたまま食われる」、
そこから「酷く苦しめられる、完全に打ち負かされる」となります。

外国人(特に欧米人)の知り合いで、
日本の活き造りにショックを受けた人を何人か知っています。

私たちからすれば、新鮮さを表現する調理法の一つですが
こんな eat someone alive といったイディオムがある国の人からすると
口をパクパクさせる魚の苦痛が真っ先に想像されて、
食欲どころではなくなるのかもしれません。

映画「ハンニバル」で生きている人の頭がパッカリ開いて・・・
というのがあったと思いますが、
しっかりお刺身をいただいた私は、彼らの目にはハンニバルに見えたかも。

文化の違いを感じた一コマでした。

本当にシンシアは経営陣に eat alive されたのかはまだ分かりませんが
ニーナが仕掛けてある別の手段が、まもなく炸裂しそうです。


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