スタートアップ シーズン1 第3話より:

not have two pennies to rub together
無一文、すっからかん、すかんぴん


イジーとニック、そして飛び入りのロナルド、
3人によるジェンコインの事業がスタートする。

まずは開業資金をかき集めるため、
各自心あたりの人々に出資を頼むこととなった。

そこで早速ロナルドは裏社会の人々に
ジェンコインの売り込みをかける。

銀行を通さないため匿名性や安全性が高く、
携帯さえあれば取引可能なデジタル通貨・ジェンコインは
裏稼業の人間にとって魅力的なはず、
ロナルドはそう確信し、新事業に燃えるのだった。

You know, half this world ain’t got access to banking.
世界の半分の人間は銀行口座を持ってない。(ロナルド)

You go to some messed up village in Sudan,
けど例えばスーダンの荒れた村、(ロナルド)

where a nigga ain’t got two coins to rub together,
無一文の奴らが暮らすような所だって(ロナルド)

guarantee you, he still got a cell phone.
携帯電話だけは普及してるんだ。(ロナルド)

(中略)

Look, I know the powder been good to you all, but it’s 2016.
確かにヤクは金になっただろう、けどもう時代は変わる。(ロナルド)

The feds are locking that shit down.
FBIにも目をつけられてるだろ。(ロナルド)

It’s time to start looking ahead.
将来を考えろよ。(ロナルド)


mess up「めちゃくちゃ、混乱、失敗、しくじり」。

そして not have two pennies to rub together は「無一文、すっからかん、すかんぴん」。

直訳すると「こすり合わせられる2枚のコインも持ってない」という事で
もう本当にお金が、コインすらない=「すかんぴん」。

「無一文、すっからかん」というと broke、I’m broke という表現も浮かびますが
こちらは、あったお金が無くなった、経済的に破たんした印象なのに対して
not have two pennies~(ロナルドは pennies を coins と言いかえていますが)は
お札どころかコインも無い、困窮の極致、そんなニュアンスです。

このドラマの舞台はマイアミ、移民が全米一多いのだそうです。

その中でもキューバ系は気の毒な亡命者として手厚く迎えられ、
アメリカで成功を手にした人も多いのに対し
ハイチ系は政府から受け入れを拒絶され、
それでも残った人々は差別を受けたという説明が出て来ました。

FBI捜査官のラスクが、まだマイアミの事情を知らない新入り捜査官マディに
ここはアメリカの中でも特殊な地域なのだと話すシーンでした。

ハイチ系の住むエリアは「マイアミ・デイド群の絶望の街」とのこと。

貧困が人を追い詰めているんだけど、誰も解決しようがないみたいな・・・
日本も色々ありますけど、まだまだ有り難い場所で暮らせているんだなと思います。


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