スタートアップ シーズン1 第3話より:

shaking the trees
(成果を得るため)行動を起こす、働きかける


イジー、ニック、ロナルドはジェンコインを始動するための
資金集めを手分けして行っている。

ハイチ系マフィアであるロナルドは、
仲間たちに自信を持って未来の通貨・ジェンコインの有望性を説くが
なかなか出資したいという仲間が現れない。

再び3人が集まり、それぞれの状況を中間報告し合うが
一向に資金を集められないロナルドに、イジーの嫌味が炸裂する。

I got plenty more trees to shake.
まだ当てがある。(ロナルド)

You all don’t fret.
心配するな。(ロナルド)

No, it’s fine. We’ll just launch in 2056.
いいのよ。 立ち上げは2056年頃だから。(イジー)

Bitch, it’s only been a few days.
うるさい、まだ始めたばかりだろ。(ロナルド)

Truly, “the currency of the future.”
本当に「未来の通貨」だわね。(イジー)

Yeah, what about you? A family of dry foots?
ならお前はどうなんだ? お前ら亡命一家は?(ロナルド)

Family doesn’t have money. I thought I told you that already.
うちにお金なんてない。 前に言ったはずだけど。(イジー)


shaking the trees は直訳すると「木々を揺らす」、
そこから転じて「(成果を得るため)行動を起こす、働きかける」。

ロナルドのセリフでは I got plenty more trees to shake(まだ揺らす木がたくさんある)
=「(出資者の)当てがたくさんある」。

また shake つながりでは

shake loose「(何かを)出す、得る、答えを引き出す」

というのもあります。

don’t fret「心配しないで、やきもきしないで」

dry foot「(特にアメリカへの)亡命者」。

この dry foot(渇いた足)が「亡命者」を意味する由来は
90年代にアメリカが打ち出したキューバ難民を対象の政策、
Wet foot, dry foot policy(濡れた足乾いた足政策)と思われます。

wet foot、これは海上で発見されたキューバ難民を指し、彼らは強制送還。

dry foot、こちらは一歩でもアメリカに上陸したキューバ難民、
彼らは亡命者として滞在が許可されるというものでした。

ただ dry foot への特別待遇は今年(2017年)に廃止となり
現在では dry も wet も基本的に強制送還。
(なので廃止される直前は、駆け込み dry foot がグンと増えたとか)

ロナルドのようなキューバ以外の国からの移民から見れば
ともかく上陸さえしてしまえば、ビザをもらえる彼らへの優遇は妬ましいでしょう。

A family of dry foots という言葉から、そんな気持ちを感じました。


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