スタートアップ シーズン1 第6話より:

have a grasp of~
~を把握する


ニックは婚約者テイラーの父・レオの友人である
実業家・ベニーからの出資金150万ドルをジェンコインに入金したのだが
間もなくそれをハッカーに奪われてしまう。

イジーにもそれを止める事は出来ず、
ロナルドからの30万ドルも含めた全運用資産、180万ドルを失ってしまった。

この事を知ったレオが、ニックの元にやって来る。

You’re in way over your head, son.
もう君の手には負えない事態だ。(レオ)

(中略)

I haven’t said anything to Benny.
ベニーには何も言ってない。(レオ)

I appreciate it.
感謝します。(ニック)

But I’m gonna have to. Soon.
だが言わねば。 すぐにも。(レオ)

Otherwise, I can be implicated.
でないと私も巻き込まれる。(レオ)

Nick. Listen very carefully to what I’m about to say,
ニック。 私のいう事を良く聞きなさい、(レオ)

because I don’t think that you have fully grasped this yet.
君は事の重大さを理解していない。(レオ)

(中略)

You committed multiple felonies.
君は重罪を犯したんだ。(レオ)


over one’s head「(その人の)手に負えない、理解を越えている 」

otherwise「さもないと、そうでなければ」。

implicate「(犯罪等に)巻き込む、関与させる」。

そして have a grasp of~ は「~を把握する」。

grasp は「(手で)ぎゅっと掴む、しっかり握る、しがみつく」、
現状や自分の立場をしっかり握る(理解する)=「~を把握する」。

grasp は物理的に何かを掴む事に加えて、
環境や周囲の状況などを理解する(しようとする)意味で使われる事もあり
そこから色々な表現が広がります。

grasp at straws「藁にもすがる、困り果てて何にでもすがる」
get a grasp on(of)~「~を理解する、~を把握する」
grasp in the dark「暗闇でもがく、暗中模索する」

また get a grip と言うと「しっかりしろ、落ち着け」という意味になり、
こちらも grip「掴む、握る」を使った表現です。

日本語では、気をしっかり「持て」、などと言いますが
気持ちや感情をしっかり「握る・掴む」、これが英語でのイメージのようですね。

felony「重罪」。

multiple felonies(複数の重罪、数々の罪)。

ニックの婚約者・テイラーは箱入りの美人お嬢様、
何かあるとすぐにパパのレオに筒抜けのようです。

考えてみれば今の時代はスキルさえあれば、銃もマスクも車も使わず
パソコンでオンライン強盗が出来ちゃうんですよね。

やっぱり自衛のためには、金融機関のパスワードをこまめに変えるのは大切です。


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