エンパイア 成功の代償 シーズン1 第6話より:

keep the lights on
(今している事を)そのまま続ける


ルシウスはエンパイアの元看板スター・エルに
クッキーと仕事をして欲しいと持ち掛けるが、にべもなく断られてしまう。

あくまでも売れっ子プロデューサーにこだわりたい彼女は
自分の恩を忘れたのかとルシウスに詰め寄る。

I’m sorry, I only work with top people.
悪いけど、私は一流の人としか組まない。(エル)

(中略)

You listen to me, darling.
ルシウスよく聞いて。(エル)

When Empire started out,
エンパイアが始まった頃、(エル)

it was my record sales that kept the lights on in that black shack.
私のセールスが会社を支えたじゃないの。(エル)

My back catalog alone floated you.
私の作品だけがあんたを支えてた。(エル)

I opened your company up into a world you never knew.
会社をここまで引き上げたのは私でしょ。(エル)

And now, you’ve got this nightclub, fashion lines, Empire champagne?
今じゃナイトクラブにアパレル事業にシャンペンだって?(エル)

And what do I get? My career handed over to an ex-con.
であたしには何? 前科者をあてがうって?(エル)


keep the lights on は直訳すると「明かりを灯し続ける」、
そこから転じて「(今している事を)そのまま続ける」。

ここでは「エンパイアの事業を続ける」力を与えたのは、私のレコード売上だった、
会社を keep the lights on し続けるのに必要なお金は私が稼いだ、という話です。

keep the lights on は、この例では「会社を存続させ続ける」という意味になりますが
どんな文章でも共通の意味は「(今している事を)そのまま続ける・変えない」であり
例えばへこたれそうな人に keep the lights on なら
「(諦めずに)頑張れ」「希望を捨てるな」といった意味にもなり得ます。

日本語訳だと全く違う事を表しているようですが、
「(今している事を)そのまま続ける・変えない・止めない」と考えると納得ですよね。

shack「掘っ立て小屋」。

back catalog「(本やCD等の)過去の作品群」。

open up into「(別の場所・ステージへの)道筋をつける、道を開く」。

I opened your company up into a world you never knew
(私[の作品]があんたの会社を未知の世界へと導いた)
=「会社をここまで引き上げた」。

ex-con「前科者」。

hand over to~「~に引き渡す、~にゆだねる」。

My career handed over to an ex-con(私のキャリアは前科者にゆだねられた)。

これだけ貢献した私に、何でこんな人を?というエルですが
ここからクッキーが持ち前のド根性で、彼女を変えていきます。


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