ママと恋に落ちるまで シーズン5 第16話より:
move past
聞き流す、受け流す、忘れ去る
テッドには最近気になる女性がおり、
彼女もどうやらテッドに好意を持っているものの
腐れ縁の彼氏がいる事を明かされる。
きっと彼女は彼氏と別れて自分のもとに来る・・・
そんな予感に浮かれるテッドだったが、仲間たちは口を揃えて
ただ都合のよいキープにされているのだと忠告する。
Oh, Ted. She’s got you on the hook.
テッド、あなたはカモにされてる。(ロビン)
What? I’m not on the hook.
は? そんなはずない。(テッド)
Oh, you are totally on the hook.
完全にカモられてる。(バーニー)
She’s stringing you along, but she’s not committing to you,
彼女はただあなたをキープしてるだけ、その気もないのに、(ロビン)
but she’s keeping you around, just in case, like an old can of chili in the pantry.
一応そばに置いておきたいのね、保存食の缶詰みたいに。(ロビン)
(中略)
But, Ted, don’t feel bad. We’ve all been there.
でも気にする事ない。 皆は経験することよ。(ロビン)
I’ve been on both sides of it. I’ve been a hookee and a hooker.
私だってどっちも経験ある。カモる方とカモられる方。(ロビン)
Move past it, guys.
ここは聞き流してね。(ロビン)
I’ve been a little bit loose, but money never changed hands.
私もフラフラしてたけど、でもお金は使わなかった。(ロビン)
on the hook「窮地に陥る」。
直訳すると「鉤針(フック)に掛ける」、ここでは釣りのように誰かをフックに掛けて捕らえる
=「カモにされる」となっています。
I’m not on the hook(自分は引っ掛けられてはいない)
=「そんなはずない」。
string someone along「(その人に)気があるように振る舞う」。
she’s stringing you along(彼女はあなたに気があるように振る舞っている)
=「彼女はあなたをキープしている」。
like an old can of chili in the pantry(食糧庫の古いチリ缶みたいに)。
ヒドい、けどなんか分かります(笑)。
I(We)’ve been there「私(私たち)も同じ経験がある、同じ思いをした事がある」。
そして move past は「聞き流す、受け流す、忘れ去る」。
直訳すると「過去に移動させる」、内緒話や気まずい話題など
今のは忘れてほしい、受け流してほしい、という時には move past「受け流して」です。
I’ve been a little bit loose(多少奔放だった、フラフラしていた)。
loose「緩い、自由な、奔放な」ということで
異性関係に奔放だった、という感じでしょうか。
money never changed hands(お金は使わなかった)。
直訳すると「お金は手を変えない」、つまりお金はそれを握る人(所有者)を変えない
=「お金のやり取りは無い」という意味になります。
色んな人とキープしたりされたりをしたけど、
恋人を繋ぎとめるためにお金を使った事はない、と言っています。
お金にまつわる表現は、直接的すぎても困る時がありますが
この money never changed hands は、契約書などでも出て来る文言のようで
思えておくと使えそうな感じがします。
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