BSで「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」をやっていたので、録画して見ましたが、これはものすごく面白かったです。
あの巨大ハンバーガー・チェーン、マクドナルドを築いた人々の話で based on a true story(実話に基づく)とあり、田舎町でマクドナルドという画期的ハンバーガーレストランを作った兄弟と、その店で一発儲けてやる!と考えた野心的セールスマンの物語が進んでいきます。
最初にマクドナルド兄弟が提案したシステム、客がカウンターで注文し、食器を使わずに(食べ物を包装紙にくるんで)好きな場所で物を食べる、というのは、それまでの「食事とは屋内でナイフとフォークで食べるもの」という常識を覆した大発明でありました。
それに衝撃を受けたレイ・クロックというしがないセールスマンが、この兄弟に頼み込んで、このすごい店、マクドナルドをもっと増やそう!と提案。
半信半疑ながら、レイの描く未来にも心惹かれて、それを許したマクドナルド兄弟。
しかしやがて高品質と顧客に誠実な運営がモットーのマクドナルド兄弟と、利益と効率最優先のレイの間に軋轢が生じ・・・。
現在、マクドナルドは世界中に店舗を持つ巨大チェーンとなっていますが、ここに至るまでには、かなりドロドロしたやり取りがあったのが分かりました。
そういえばKFCとかサブウェイなんかは創業者物語、みたいのが掲げられていたりしますが(天下一品とかも・笑)マクドナルドって、誰が創業者(ファウンダー Founder)なのか、店舗内で大々的には語られていませんよね。
それはこういう訳だっかのか、という内容でした。
最初に安くて早くて美味しい物を届けたい、とあらゆる工夫を凝らしてファストフードの仕組みを考えたのはマクドナルド兄弟で、彼らは真面目で努力家で実直。
腐った肉をしれっと使うようなことは、絶対ないだろうと思われる人たちです。
でも成功の栄光に浴したのは彼らではなく(多少は恩恵を受けたけども)、口八丁手八丁のレイだったんですね。
そのレイが成功の秘訣として consistancy「一貫性、粘り強さ」が何より大事だというんです。
才能、学歴、特別な能力、そういうのは全く関係ない、物事を成功させるのに必要なのは consistancy「一貫性、粘り強さ」だけであると。
これは日本人として、ちょっとグサっと来るものがありました。
マクドナルド兄弟って、日本人にはとてもなじみやすい素晴らしい経営者なんですよね。
真面目で努力家で従業員思いで、改良や工夫をする才能もある。
でも、最終的に美味しい部分は全部レイにかっさらわれてしまう。
要所要所で、レイの一歩も譲らない姿勢に押し負かされてしまう。
何だか日本人的な良さともろさを感じました。
レイはとてもアメリカ的、トランプさんみたいな利益と効率第一主義、長い付き合いの業者を切る事も、長年の顧客に体に悪そうなケミカルな食事を提供することも、それで儲かるならまあ仕方ない、という人です。
良い悪いは別にして、レイに追い込まれるマクドナルド兄弟を見ていると、若干この先の日本が心配になりました。
正直で頑張り屋だけど、最後押しのけられてしまう、みたいな、そういう事が起こらないと良いなと切に思います。
それと同時に consistancy「一貫性、粘り強さ」、これの偉大さです。
レイみたいなゴリゴリの人でも、結局一個人としての意志の強さ、それが一番重要と言うんですから、多分本当なんだと思います。
英語にしても仕事にしてもその他の事にしても
consistancy「一貫性、粘り強さ」
これを大切にする。
ちょっとやってすぐ諦めない、上手くいくまでやり続ける、食らいつく。
お正月早々、良いヒントを得た気がします。
今年も英語にその他の事に、consistancy「一貫性、粘り強さ」を忘れず頑張りましょう!
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