先日から「Kanaye Nagasawa: The samurai who forever changed California -「長澤鼎(かなえ):カリフォルニアを変えたサムライ」を読んでいます。
・「長澤鼎(かなえ):カリフォルニアを変えたサムライ」(1)
・「長澤鼎(かなえ):カリフォルニアを変えたサムライ」(2)
・「長澤鼎(かなえ):カリフォルニアを変えたサムライ」(3)
・「長澤鼎(かなえ):カリフォルニアを変えたサムライ」(4)
・「長澤鼎(かなえ):カリフォルニアを変えたサムライ」(5)
・「長澤鼎(かなえ):カリフォルニアを変えたサムライ」(6)
・「長澤鼎(かなえ):カリフォルニアを変えたサムライ」(7)
While the exhibit at Paradise Ridge is considerably smaller than the one before the fire,
パラダイス・リッジでの展示は、火災前に比べてかなり小規模になったが
it is the only permanent exhibit in the US dedicated to Nagasawa
長澤に特化した常設展示は全米で唯一である
(the Museum of Sonoma County, which maintains an extensive Kanagawa and Fountaingrove collection, has curated temporary exhibits).
(神奈川とファウティングローブの収蔵物を充実させているソノマ郡博物館では企画展が開催されている)。
The largest Nagasawa collection resides in Japan, where a museum preserving the legacy of all 19 samurai students, the Satsuma Students Museum, opened in Kagoshima in 2014.
日本における最大の長澤コレクションは、2014年に鹿児島に開館した「薩摩学生博物館」にあり、19人の薩摩藩士の遺産を保存している。
reside「(長い期間)住む・駐在する、存する、属する、帰する」。
Ten Nagasawa descendants attended the opening, joined there by Rene.
オープニングには、長澤の子孫10人とレネも参列した。
Just above Paradise Ridge, the city of Santa Rosa established the 33-acre Nagasawa Community Park in 2007, dedicated in a ceremony attended by numerous Nagasawa family members.
パラダイス・リッジのすぐ上には、2007年にサンタローザ市が設立した33エーカーのナガサワ・コミュニティパークがあり、多くの長澤ファミリーが出席する式典が行われた。
And at Paradise Ridge, just behind the plot of chardonnay grapes designated as Nagasawa Vineyard, a small fenced-in area encloses a newly planted tea plantation,
そしてパラダイス・リッジには、ナガサワ・ヴィンヤードと名付けられたシャルドネの区画のすぐ後ろに、小さなフェンスに囲まれた茶畑があり
designate「(明確に)示す、指示する、指名・選定・任命する、~と名づける、呼ぶ」。
the result of efforts to connect Nagasawa’s legacy with that of Wakamatsu Tea, which employed some of California’s first Japanese immigrants in silk and tea production.
これはカリフォルニアで最初に日本人移民を雇って絹と茶の生産を行った若松茶の遺産と長澤の遺産とを結びつける取り組みによるものだ。
若松茶というのは、戊辰戦争で破れた会津若松の人々22名が、アメリカ移民第一号グループとしてカリフォルニアにやって来て始めた事業だったようです。
この会津若松の人々をカリフォルニアに連れて来たのは、会津藩に武器を納めていたジョン・スネルという武器商人でした。
彼は会津の人々を使って茶畑と養蚕で商売をしようと考えたものの、カリフォルニアでは茶も蚕も育たず、入植から2年ほどで計画は頓挫。
スネルは行方をくらまし、取り残された会津の人々も散り散りになったそうです。
こうした歴史を忘れずにいてくれて、長澤氏との縁を取り持った人々のおかげで、パラダイス・リッジに茶畑が生まれたのですね。
ぜひワインとお茶、両方を味わってみたいですし、やはりいつかは訪れたい場所だなと思います。
理由は単純明快!「少ないコストでしっかり楽しく学べるから」。
私自身の経験(高機能でビックリ)をびっしり書いていますので、良かったら読んでみてください。
下のバナーからどうぞ!