BBCを英語で読む「野菜や果物を長持ちさせる方法」（９）

先日から「How to make fruit and vegetables last longer -「野菜や果物を長持ちさせる方法」を読んでいます。

Biological defence

Bacteriophages – viruses that kill bacteria – may be another potential solution to prolonging shelf life of fruits and vegetables and making them safer to eat.
バクテリオファージ、細菌を殺すウイルスであるそれは、果物や野菜の賞味期限を延ばし、より安全に食べるためのもう一つの解決策かもしれない。

An American company, Intralytix, already makes bacteriophage mixes to do just that (so far available only in US, Canada and Israel),
アメリカのIntralytix社はすでにバクテリオファージミックスを製造しており（今のところアメリカ、カナダ、イスラエルでのみ販売）

while another company, Micreos, offers bacteriophage products for use on leafy greens as well as broccoli, carrots and other vegetables.
他にもMicreos社は葉物野菜だけでなくブロッコリーやニンジンなどの野菜に使えるバクテリオファージ製品を提供している。

Bacteriophages – or phages for short
バクテリオファージ（略してファージ）は

- kill bacteria by dissolving or attacking their cell wall,
細菌の細胞壁を溶かしたり攻撃することでそれらを殺す、

“a bit like a needle puncturing a balloon”, says Gerrit Keizer, managing director at Micreos.
「まるで風船を針で刺すように」と話すのは、Micreos社のマネージングディレクターであるゲリット・カイザー氏。

As such, phages could potentially replace or diminish the use of disinfectants while still achieving improved shelf life.
このように、ファージは保存性を向上させつつ殺菌剤の代替として、またはその使用を減らせるかもしれない。

What’s more, phages are cheap, easy to apply and, above all, harmless to humans.
しかもファージは安価で適用しやすく、何より人体に無害なのだ。

“You are completely covered in phages.
「我々は完全にファージに囲まれているんです。

They are everywhere.
どこにでもいるんですよ。

We are constantly consuming them,” says Sam Nugen, food scientist at Cornell University.
私たちは常にそれらを消費しているのです」とコーネル大学の食品科学者、サム・ヌーゲン氏は言う。

Nugen predicts that in a few years, produce protected by commercial phage mixes “won’t be uncommon” in supermarkets.
同氏は、数年後には市販のファージミックスで保護された農産物がスーパーマーケットに並ぶことも「珍しくなくなる」と予測している。

“It’s coming up,” he says.
「もうすぐ登場します」と彼。

自然界にすでに存在する細菌を上手に活用することで生鮮食品の寿命を伸ばせたら、それは画期的なことですね。

ナノ銀の添加などよりも安全であれば言う事無しですが、なぜ今までその方法が取られていなかったんでしょう・・・コスト的にも安価だそうですが。

いずれにしても、大量廃棄の問題が解決に向かっているなら歓迎したいものです。

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