ホワイトカラー シーズン4 第13話より:
on the sidelines
傍観者として、傍観して
ニールとモジーが鍵の秘密を解こうと奮闘しているころ
何とピーターも鍵の秘密、それが風景をかたどっていることに気づく。
実はピーターの優秀な部下・ジョーンズが
ニールとモジーの目を盗んで密かにコピーキーを作っており
この二人もニールとモジーには内緒で鍵の秘密を探っているのだ。
この行動を取っているピーターの一番の動機は、もちろんニールの事もあるが
まずプラットという悪の権力者を、法の番人として放ってはおけないという使命感と
彼が理解ある上司・ヒューズを辞職に追い込んだことに怒りを禁じえなかったからである。
しかし彼の妻・エリザベスは、ニールのために夫が危険に身を投じていると考えており
ニールを夫から遠ざけることで、ピーターを守ろうとしていた。
その彼女が、夫とジョーンズが未だその件から手を引いていない事を嗅ぎ取り
夫婦で話し合いをするという場面からです。
You were hospitalized, Hughes lost his job, Ellen is dead and so is her killer.
あなたは入院、ヒューズさんは失職、エレンは亡くなってるのよ。(エリザベス)
(中略)
All right, but if Neal has some scheme or heist planned, I’m not a part of it.
分かったよ、けどニールが何を企んでいようと、私は関わる気はないんだ。(ピーター)
Then what are you doing?
じゃああなたは何をしてるのよ?(エリザベス)
Watching. So that I can control the outcome.
監視さ。そうすれば事が起こった時にも対処できるだろう。(ピーター)
Honey, I am safe here on the sidelines.
ねえ、私は傍観者なんだから危険はないよ。(ピーター)
I think it’s good he lied to you.
ニールの嘘はあなたのためなのに。(エリザベス)
outcome「結果、成果」。
on the sidelines は「傍観者として、傍観して」ということで
sideline とは「脇線、側線」、サッカーやテニスコートの白線が思い浮かびますが
on the sidelines は、つまりコート外、プレイヤーの立場ではないということなんですね。
一番最後のエリザベスのセリフは、夫にではなく独り言のようにつぶやいた言葉で
この一言でニールの言動の変化の理由は妻にあると、ピーターにはピンと来てしまいます。
こんな優秀な夫と日々暮らすのは、気が張りそうだなと思ってしまいました(笑)。