映画「ラッシュ / プライドと友情」より:

make a mark
記録に残す、一旗揚げる、名を成す


「ラッシュ / プライドと友情」は、夏にぴったりのF1を舞台にした熱い映画で
ジェームス・ハントとニキ・ラウダという、
二人の名ドライバーを中心に描かれた実話に基づく物語です。

もうこの映画、大好きで何度も見ているんですが見飽きません(笑)。

レースシーンの迫力がものすごくて、
ストーリーは分かっているのに毎回ドキドキしてしまいます。


ストーリーはドイツ、ニュルブルクリンクのサーキットで出走を待つ
ニキ・ラウダのモノローグから始まるのですが
このレースでラウダは大事故を起こし、死の淵をさまよった事、
その際あがった炎で顔面に大火傷を負った事は、レースファンにはよく知られています。


Twenty-five drivers start every season in Formula 1,
25人のドライバーでF1は開幕し、(ニキ)

and each year two of us die.
毎年2人が命を落とす。(ニキ)

What kind of person does a job like this?
一体どんな奴がこんな職業を選ぶのだろうか?(ニキ)

Not normal men, for sure.
普通の人間ではない、確実に。(ニキ)

Rebels, lunatics, dreamers.
反逆者、気ちがい、夢想家。(ニキ)

People who are desperate to make a mark and are prepared to die trying.
この世界で一旗揚げたい、死んでもそれを成し遂げようという人々だ。(ニキ)

My name is Niki Lauda.
私の名はニキ・ラウダ。(ニキ)


make a mark は「記録に残す、一旗揚げる、名を成す」。

歴史や記録に mark「跡」をつける=「(何の分野で)名を成す」となります。

駆け出しのお笑いの人がテレビ出演で“爪跡を残した”などと話題になることがありますが
あれも make a mark(見た人の記憶に残る)ということなんでしょうね。

die trying「(ある事を)死んでもやり遂げる」。

もしかしたら挑戦中に死ぬかもしれない、
しかし目的を達するまでは死んでもやめないぞ、という強い決意を示す言葉です。

ニキ・ラウダは元々銀行家の家に生まれたお坊ちゃまで
本来ならレースドライバーなどどいう(当時は)やくざな職業につく人ではなかったのです。

しかし本人はどうしてもやりたい、という事で
実家から勘当されてのキャリアスタートでありました。

ニュルブルクリンクの事故がきっかけとなったのか、
のちにニキ・ラウダは年間王者のタイトルがかかった日本グランプリで、
大雨の中行われた危険なレースを自己判断でリタイア。

結果当時のチームオーナーだったエンツォ・フェラーリとの間に溝が生まれ
最終的にフェラーリを去る事となります。

日本GPで年間王者の座を諦めた事が正しかったかどうかは分かりませんが
早逝したジェームス・ハントとは対照的に
彼は今も健在であり、引退後は航空会社を興して成功をおさめた実業家となりました。

寂しがりやでチャーミング、天才的な才能でレースに挑むモテ男、ハントと
堅実で合理的、カーマニアで努力家のラウダ。

同じクラスだったら絶対友達になれない二人だと思いますが、レースという絆で結ばれ
F1を舞台に男同士が全てを掛けて勝負に挑む姿に毎回ほれぼれします。


※「ラッシュ / プライドと友情」は Huluで英語学習向け(英語字幕がある)映画として
2016年7月現在、おすすめ作品になっています。



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