モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン3 第2話より:

fall off the map
姿を消す、いなくなる


ベネチアに滞在中のロドリゴは、ラ・フィアンマと街を散策中に
ある音楽公演のポスターを見つける。

それはヘイリーが参加しているツアーのもので
早速二人はその公演を見に行くが
何とヘイリーは、演奏中に突然の吐き気に襲われ
舞台を去るという失態を演じ、クビになってしまう。

どうやら当日食べたアサリにあたったらしく
クビになり行き場を失ったヘイリーは、
ロドリゴも滞在中のラ・フィアンマの屋敷にお世話になっている。

Is this clams?
これってアサリですか?(ヘイリー)

When something makes us scared, must face it again right away.
一度恐怖を感じた物には、また立ち向かうべし。(フィアンマ)

Is that an Italian thing?
イタリアの諺ですか?(ヘイリー)

This is what my mother used to say.
私の母の言葉よ。(フィアンマ)

(中略)

Everyone in New York said that you’d fallen off the map.
NYでは皆、あなたが突然いなくなったって。(ヘイリー)

Well, yeah. They took me off the map. Didn’t they? Right?
僕を追い出したのは彼らじゃないか。そうだろう?(ロドリゴ)

I’m doing opera. For La Fiamma.
今はオペラをやってる。 ラ・フィアンマとね。(ロドリゴ)


face は「顔」の他に「直面する、立ち向かう」の意味があり、
ここではその意味で使われています。

形としては、ラ・フィアンマのセリフのように
(I / You)must face it「(私は / あなたは)それに立ち向かわねばならない」
と使われることが多いと思います。

そして fall off the map は直訳すると「地図から転げ落ちる」
そこから「姿を消す、いなくなる」となります。

これと似たもので、off the grid「網の目をすり抜ける・網をよける」 というのもありました。

grid は「網、碁盤の目、電気水道等のインフラ、(親兄弟などの)頼りになる人」等の意味があり
そこから off「外れる」=「姿を消す、雲隠れする」といった意味でも使われます。

ただ off the grid の場合は、やましい事のある人が世間から隠れる、
監視網や捜査の網から外れる、など「こっそり消える」ニュアンスを含むため
ロドリゴのように、やましい事がない人が居なくなった時には
fall off the map がしっくりくると思います。

次のロドリゴのセリフも off the map「地図から外れる」を用いてますが
こちらは take me off the map「地図から取っ払われる」
自主的にではなく、誰かによって取っ払われた=「追い出された」となっています。

fall か take か、一語変わると認識の違いが表せる、良い例になっていると思います。


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