スタートアップ シーズン1 第2話より:

I’m at your disposal
何なりとお申し付け下さい、用があればいつでもどうぞ


銀行員ニックの父が、220万ドルを持ち出したまま行方をくらましたため
その半分を自分に寄越すよう脅迫していたFBI捜査官・ラスクは
彼の所在と金の行方を密かに追っている。

そんな中、ラスクの部下としてワシントンから女性捜査官・マデリンがやって来る。

Agent Rask? Special Agent Madeline Pierce.
ラスク捜査官? マデリン・ピアースです。(マデリン)

I just transferred down from D.C.
ワシントンから異動してきました。(マデリン)

Pleasure.
よろしく。(ラスク)

Beautiful city.
綺麗な街ですね。(マデリン)

Miami?
マイアミが?(ラスク)

Right. It’s an upgrade for me. I won’t miss the winters.
ええ。 嬉しい異動です。 冬は恋しくありませんから。(マデリン)

Mmm-hmm.
そうか。(ラスク)

Well, I just wanted to introduce myself.
ええと、一言ご挨拶をと思いまして。(マデリン)

Gotcha.
了解。(ラスク)

I’m at your disposal, so let me know if there’s anything I can do.
お手伝いできることがあれば、何でも言って下さい。(マデリン)


upgrade「(地位等を)昇格させる、(待遇等を)格上げする」。

マデリンはワシントンDC、すなわちFBIの本部からマイアミに来たと言っており
これは場合によっては、降格(downgrade)か左遷っぽい事かもしれません。

確か「ホワイトカラー」でも、ピーターがFBIでの出世の第一歩として
NYからワシントンの本部に異動するという話がありました。

マデリンはその逆ですから、もしかしたら・・・という感じです。

それを踏まえると次のセリフ
It’s an upgrade for me(これは私にとっては昇格です)が、なるほど、と思えます。

ということはやっぱり恐らく降格(downgrade)なんでしょうが、
彼女にとってはワシントンの寒い冬から逃れられてラッキー、
これはむしろ昇格(upgrade)です、と言っています。

字幕だけでは、この辺の事情までは推察できませんが
英語のセリフで見ていくと、こんな風にもっと推察できることがあり、そこが面白いです。

そして I’m at your disposal は直訳すると「私はあなたの雑用係です」
そこから転じて「何なりとお申し付け下さい、用があればいつでもどうぞ」。

disposal は「処分、廃棄物」の他に
「好きに用事を頼める(人)、雑用を引き受ける」といった意味もあり
今回はその意味で使われています。

よくビジネスメールの末尾に「何かあればいつでもご連絡下さい」という文章がありますが
それなどは正に I am at your disposal for any questions といった形で表せますし
会話ならばマデリンのセリフそのままも使えそうです。


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